空間づくり≠ゴール |インテリアデザイン
インテリアを学ぼうと思ったキッカケは、20歳の頃メンタル的に辛かったときのこと。
朝、目覚めたら全く力がはいらなくて起き上がることができず
ご飯は1週間でメロンパン1個しかたべれなくて夜はもちろん寝れない
半年間は一切笑うことなく、休養1年でだいぶ歩けるようになったけど学校もバイトもいけない日々を過ごしてた時に
好きなモデルの家特集をみて、こんな人になりたいなぁ。でもなれるわけないからインテリアを真似してみようかな。
が始まりです
やっすい家具で似たようなものを探して、買って置いてみる。
それがなんだか久々に没頭できて、楽しくて
部屋を整えるだけで、自分の中でいろんな物が変わって「外に出よう」「働けるようにメンタル整えよう」「誰か家に招いてみよう」なんて思い始めて
自分だけの空間だから、どんな感じにしても何も言われないのに好きなもので揃えていったら気持ちが本当にかわって、結果行動が変わり、視野が広がったんですよね。
私はインテリアプランニングをして
空間が綺麗に整ったものがゴールではないと思ってて
(私がゴールにしたくないだけですが)
整えたその先に何が変化するんだろうって
色んなキッカケを与えてくれて、そこから新しい何かを見つけたりした瞬間が初めてのゴールになる気がするんですよ。
なのでプランニングする時は、生活シーンを妄想して考えるようにしてます。
もっと自然と会話が増えたら〜が起こるかもしれない
とかそんな仮説を立てながら、です。
先日のブログで紹介した案件でも
機能面はもちろん、生活シーンでどういうものが生み出されたらこの家族はもっと豊かになるんだろう。って。
例えばエコカラットとミラーをミックス張にしている壁面デザイン。
機能面としては、陽の光をまばらに施工したミラーに反射させて室内をより明るく、そして庭の自然を感じられるように「木漏れ日」を意識したデザインを持たせてます。
また、赤ちゃんが大きくなっていく過程でミラーに映る姿を見るのが良いとされていているのも機能的な面です。
それプラス、鏡を覗き込む赤ちゃんの表情をご家族が微笑ましく見るシーンも今後生まれてくる可能性があります。
子育てしていて気がついたのですが
我が子の笑顔って、本当に本当に物凄い破壊力?があり
どんなに疲れていても
どんなに辛くても
その笑顔1発で「あー、もう少しがんばろう」とか
「この笑顔絶やしたくないな」とか
「早く帰ってこよう」
「もっと一緒にいる時間を作ろう」
なーんて気持ちがブワーと湧いてきます。
もし鏡に映る我が子の笑顔ひとつで
「早く帰る」ことを意識して家族時間が増えたら
どうなるんだろうか??
週末ちょっと遠出してみる?って予定が組まれるかもしれない
遠出した先が素敵で将来移住したくなるかも?
など色んな可能性がぐわーーって広がるかもしれない
たった数枚のミラーかもしれないけど
そんな風にふとした瞬間のおかげで、何かが変わるかもしれない
私はやっぱり空間をデザインするにあたって
ここが自分の中で一生ブレない、ブレさせない部分。
これを逆に考えると、今の自分を変えたいって思ってる人は「空間」から変えてみてください。
もちろん外見から変えていくのも良いですが
自分だけの空間を、自分が好きなものにしてみる。
フリーになったころから「空間が変われば、人は変われる」と言い続けてもう8年目くらいですかね。
昔みたいにこれを大きな声で言うことは無くなりましたが、根本的にはこれが私の原動力になり
必ずデザインする時は忘れてはいけない部分になっています。
私たちは「空間」と切ってもきれない関係性があり、そこで過ごす時間も多くあります。
そこを少し意識して変えてみるだけで、心身や行動が変わること。
30歳半ばになる前に一度自分の中のものを整理したくて書き出してみました。
あとは、お客様たちが本当に皆さん素晴らしい方々で「この人たちを少しでも幸せにできる手助けができたらいいなー」って
なので今の気持ちを乱雑ですが書留させてい