インテリアコーディネーター|カラーで体温を上げる?
こんにちは
ブルワールデザインのあおいです。
今回はインテリアコーディネーターとして私が大事にしているカラーについて、実際の案件と合わせて書きたいと思います。
エアコンなしの部屋|快適な寝室にしたい
前回紹介したお客様の物件でのお話しです。
もしよかったらこちらも合わせてご覧ください〜
今回寝室のコーディネートも依頼されており、LDに予算をかけるため寝室はネット商品でのプランです。
要望の中に「廊下に面した部屋で、エアコンがなく、肌寒いのがネック」
というのをお伺いしました。
エアコンがなく、肌寒い廊下側のお部屋を寝室にする場合
どうやって快適な居室にすることができるのか。
あなただったらどう提案しますか??
ここで登場するのが「カラー」の力について。
インテリアコーディネーターだったらすぐ分かりますよね
どの色が体温を下げてしまうのか。
実際目から入る情報でどのくらい体温が変化するのか。
これを把握しているといないとではプランニング内容がガラッと変わると思います。
寒色系を使用しない|素材感 ・照明をうまく起用する
お好きなインテリアテイストが資料のようなイメージだったので
ベージュやナチュラルな木目を多用した寝室を提案しました。
ベッドリネンは柔らかく、自然素材を中心に。
アートもアクセントカラーは入れずにベッドリネンと同色。
基盤となるものはカラーを抑えて、クッションカバーで季節ごとにカラーを変えていきましょう。
という内容で、季節が変わったときは小物で衣替えです◎
また、低めの位置でテーブルランプをプラスすることで
安心感・くつろげる雰囲気を作っています。
今回ご提案した時は冬だったので
クッションカバーにオレンジ色の暖色系と、リビングにおいてある既存スツールのグリーンカラーをここでリンクさせてみました。
※アートやクッションカバーのテキスタイルデザインは全てスカンジナビアで活動されている方々の作品
インテリアコーディネーターとして嬉しい瞬間
お客様が後日送ってくださった写真と共に、こんなコメントが寄せられました。
「精根尽きてベッドルームに入る時にこの景色を見ると毎晩すごく癒されます。
あったかい気持ちでベッドルームに入れる幸せをありがとうございます」
あ〜、これがインテリアコーディネーターの醍醐味だなと。
ただ家具を揃える、カラートーン考えるだけじゃなくて
「寒い部屋をエアコンなしでも快適に」
カラーの知識、素材の見え方、照明
なぜくつろぐ空間(旅館やホテル)は天井照明が少ないのかなど
噛み砕いて住宅に落とし込む
これを可視化して、実際に過ごした後いただくこの感想が
インテリアコーディネーターの仕事を表しているなと思います。
寝室はネット商品のみでのご提案でしたが(マットレスやボックスは既存のもの)
こうやってカラーや素材を考えるだけでも快適な寝室を築き上げることが出来るし
インテリアコーディネーターとしてカラーの知識もきちんと把握すべきだなと
改めて痛感した案件でした。
今日はこの辺で失礼します
では
VOULOIR DESIGN 渡邊あおい