VOULOIR DESIGNの裏側:インテリアデザイナーのインプット方法①
こんにちは。VOULOIR DESIGN アシスタントのくるみです。最近は暑い日が続いていますね。
皆さまいかがお過ごしですか?
いきなりですがインテリアデザイナーの仕事は常に新しいアイデアを追い求め、お客様の期待を超える空間を創り出すこと
そこで重要なのが「インプット」です。
私たちのお仕事では、デザインを生み出すために日々のインプットが欠かせません。
今回は、インテリアデザイナーのあおいさんやアシスタントの私が、
どのようにして業務や日常の中でインプットを得ているのか、その方法とコツをご紹介します。
1. ショールームの見学
家具ショールームの見学は、私たちにとって不可欠なインプットの手段の一つです。
カタログやサンプルだけではなく実際のサイズ感で確認出来たり、店舗で直接質問もできるので、お客様により自信を持って家具をご提案することができます。
ご提案する家具の確認など、目的を持って訪れることもありますが現場の合間にふらっとショールームに立ち寄ることも多く、
最新の家具やトレンドを直接見て触れることで、新しいアイデアやインスピレーションを得ることができます。
最近は村野さんが主催する「ハイブランドインテリアツアー」に2人で参加しましたが、とても刺激的でした。
カッシーナやBaxterなどのショールームを同業の方々と巡らせていただき、普段聞けないような家具の設計やブランドの思いなども聞いたり。
もちろん1つ1つの家具は素晴らしかったのですが、中でもMinotti販売員さんの「世界観・空間づくり」のお話が印象的でした。
Minotti AOYAMA
Minottiには何人かのデザイナーがいて家具のデザイン・設計をしているそうなのですが、一貫してその「世界観」にこだわっているそうで。
新しく入るデザイナーさんはまず、かなりの時間をかけて「Minottiらしさ」の理解から始めるとのこと。
Minottiの家具って、モダンクラシックで良くも悪くも1つ1つの家具には個性がないように見えるんだけど、それはどんなシリーズ・年代のMinottiの家具同士を組み合わせても変わらない世界観を表現したいからだそう
流行りのカラーやトレンドを取り入れたインテリアショールーム
デザイナーそれぞれの個性が目立つ家具も素敵だけど、長い歴史の中でそのブランドにしか作れない、「普遍的な世界観」を一貫して表現しているメーカーってなんだかかっこいいなあと感じちゃいました。
こんな風にショールーム見学では、家具単体の性能や使いやすさだけでなく
ブランドの背景や歴史、想いについて聞いてみるのも面白い体験だと思います。
少し話はそれますが、私は元々ハウスメーカーの営業だったので
設計担当と一緒にお客様に間取りの提案をすることが多々あったのですが
「LDKが20畳で〜洗面までは回遊動線で楽々〜」
なんて説明する設計士は1人もいなかったんですよね
「こちらのソファに腰を下ろしてみてください。サイドテーブルに置かれた温かいコーヒーを手に取ると、窓の外には美しい庭の緑が広がります。
その自然の美しさが目を癒し、日常の疲れを軽くしてくれます。
そして、横を見ると畳スペースではお子さんが楽しそうにおもちゃで遊んでいる様子が目に入り
このリビングは、家族全員がそれぞれ違うことをしていても緩やかにつながることができる、そんな空間です」
こんな提案の方が魅力的ではないですか?
家という「箱」の販売だけではなく、家具と共に生活をイメージすることは
ものすごく重要だとインテリア業界に入ってつくづく感じています。
ただ、注文住宅の場合、家具のことまで考えてお家を建てているお客様ってかなり少ないんです。
ここをもっともっと改善できたらなーという野望を持っているので、ぜひお時間ある時に聞いてくださいね。笑
商材ショールームの見学
最近は、家具だけでなくクロス・カーテン・造作の材料などの商材のショールームにも行ってきました。
真剣にサンプルを見つめているあおいさん
これも、家具と一緒ですがやっぱり小さいサンプルで見るより、
実物を見る方がイメージも膨らむし、決定も早かったりするんですよね
まとめ
インテリアデザイナーにとって、インプットの方法は多岐にわたります。
今回はショールームの話だけで、かなりのボリュームになってしまったので
次回も引き続きインテリアデザイナーのインプットについて書かせてくださいね!
それではまた!