VOULOIR DESIGNの裏側:アシスタントを2年してみて

アシスタントとして2年。近くで見てきた、あおいさんの背中
こんにちは。VOULOIR DESIGN (ブルワールデザイン)アシスタントのくるみです。
ブルワールデザインでアシスタントとして働きはじめて、2年が経ちました。
もともとはハウスメーカーで10年ほど住宅営業をしていた私。 設計担当が作った図面を説明したり、お客様とお打ち合わせするのは慣れていたけれど、「空間を“デザイン”する」ことに関しては初心者でした。会社員時代の私は、正直「フリーランスのインテリアデザイナーってどんなことしてるんだろう?」というくらいの認識で。そんな私があおいさんと一緒に仕事をするようになって、ひとつの空間をつくるまでにどれほどの工夫や視点が詰まっているのか、日々驚かされています。
現場での対応力や提案の引き出しの豊かさはもちろん、普段の打ち合わせや細かな確認のやり取りにまで“あおいさんらしさ”があって。本当にありがたいことに学ぶことは毎日尽きません。 「空間を“デザイン”する」って、ただ家具を並べることじゃなくて、“暮らす人の気持ちごとデザインすること”なんだと、この2年で少しずつ実感できるようになってきた気がします。
吸収することばかりで、なかなか形にして返せていない2年だったけれど、最近では、ふとした瞬間に 「もしかしたら、少しはあおいさんの役に立てているのかな?」と思えるような場面も。 この2年で経験したこと、そばで見てきたあおいさんの仕事について、少しだけ振り返ってみたいと思います。

モデルルームの現場で感じた“空気をつくる”ということ
あるマンションのモデルルームを担当したときのこと。クライアントへの提案書作成、家具や小物のリストアップ、スケジュール管理まで、さまざまな業務を分担しながら進めていく日々でした。
モデルルームの案件は私にとって初めての経験で、とにかくやることが盛りだくさん。提案から納品までの約4ヶ月間は、文字通り駆け抜けるような毎日でした。中でも特に印象に残っているのは、小物のスタイリングです。実際にお店をまわって商品を揃え、それを現場でひとつずつ配置していく作業は、地道だけれど奥深いものでした。
あおいさんが用意したオブジェを「ここかな?」と置いては引いて見て、空間にぴたっと“空気”がはまる瞬間があるんです。その感覚って隣で見てて本当に気持ちいんですよね。
「こっちの方がバランスいいかもね」と言いながら一緒に手を動かしているうちに、少しずつ自分の感覚にも変化が出てきた気がします。あおいさんの感性にふれながら、自分の中にもその“あおいさんらしさ”のエッセンスが染み込んでいくような感覚があって、それがとても嬉しかったです。
民泊物件は、「また泊まりたい」と思える空間を
この1年は海外のクライアントからのご依頼が多い年でもありました。あおいさんが英語の勉強に力を入れているのを横で見ていたので、そんな流れも個人的には嬉しかったです。
その中でも、リピートで民泊物件を任せていただいているシンガポールからのお客様がいて。長期滞在される方が多いからこそ、単に“暮らしやすさ”だけでなく、印象に残るような“デザインの心地よさ”にもこだわるようにしています。
実際に担当させていただいた民泊物件について、ブログでもご紹介しています。 都心でも心地よく過ごせる、コンパクトで魅力的な空間づくりについて詳しく書いていますので、よろしければご覧ください。
また最近、クライアントの方から「Googleレビューで5つ星ばかりもらってます!」という嬉しいご報告をいただきました。お客様から嬉しい感想をいただくと共に、こういった目に見える形で評価を頂くのもやはりうれしい経験です。
リノベのプロジェクトで気づいた、“ちょうどいい心地よさ”
最近では、新築やリノベーションの打ち合わせにも同行させてもらっています。 家具だけでなく間取りや素材選び、照明プランなどからお手伝いするため、話し合う内容は幅広く、そのどれもが住まい手の暮らし方に直結する大切な要素です。
打ち合わせを重ねる中で印象的なのが、あおいさんが大切にしている「ONとOFFが心地よく共存する空間」というコンセプト。 日常の中にある“仕事や家事の時間”と“くつろぐ時間”のバランスをデザインでどうお手伝いするか、という視点があおいさんの中にはいつもあって、 それが空間のつくり方にも自然とにじみ出ています。 一緒に資料を整えながら、お客様にとっての“ちょうどよさ”を探していくこのプロセスも、私の好きな時間のひとつです。
これからはお客様の別荘のインテリア計画など、さらに新しいフェーズのプロジェクトも始まる予定で、今からとてもワクワクしています。 住まいとはまた少し違う“非日常”の空間を、どんなふうに心地よく整えていけるか。新しい挑戦として、楽しみながら関わっていけたらと思っています。

これからも“背中を見ながら、少しずつ肩を並べられるように”
この2年間、最初は「ついていくだけで必死だった」毎日から、 「一緒に考えて、一緒に進める」ことが少しずつでも増えてきているかなと思います。まだまだ学ぶことばかりですが、あおいさんのように、空間のことも人のことも丁寧に見つめられるデザイナーを目指して、これからも一歩ずつ成長していけたらと思います。
あおいさん、いつもありがとうございます!笑いながら時々焦りながら、バタバタと一緒に駆け抜けた2年でしたが、これからもたくさん学ばせてください。そしていつか「ちょっと頼りになるじゃん」と思ってもらえる日が来るように、がんばります!
いつか、アシスタントではなく“パートナー”のような存在として、一緒に空間づくりができたら嬉しいなという野望を抱きつつ……。
これからもよろしくお願いします。