インテリアコーディネーターが思う|経年変化の良さ
こんにちは
ブルワールデザインのあおいです。
【経年変化について】
あなたは「経年変化」って聞いたことありますか?
今日はこれについてぼやきます。
自宅に3脚のYチェアがあるんですよ。
仕上げはソープフィニッシュ。
数年前に購入した当時は触り心地もどこか木だけど柔らかく、スムースな感じ。
今は使いこんできていい感じに「つや」がプラスされてます。
毎日ここに座って、毎日触って
ここで泣いたり笑ったり喧嘩したり
窓際なのでさらに日焼けして
3脚どれも違った経験変化をしています。
この変化を楽しめるかどうかは人それぞれだと思います。
が、ふとした時によーく見てみると
「あんなことあったな〜」
「これはあの時についた傷かな?」
とか、感情に浸る瞬間があるのも事実
住宅では全部がこういった変化を楽しめる素材にすると
もちろん大変な部分もあります
インテリアコーディネーターは「メンテナンス」についても
お客様にご提案しなければならないですよね。
ただ、経年変化するものって
やっぱり素材の持つ特有の味がありまして
こういった変化を楽しめる素材と
フェイクの素材(プリント合板など)をバランスとって組み合わせていく
インテリアコーディネーターの腕の見せ所かつコスト的にも◎かと。

全部が全部、フェイクだと私はあまり好きではなくて
どこか1つに「本物」を入れ込みたい。
本物のデザイナーズ家具!とかじゃなくても良いと思っていて
簡単に取り入れるとすれば観葉植物をフェイクじゃなく、本物を部屋に取り入れたり
本物の石でできたブックエンドを入れてみたり
ヴィンテージものを入れるのもいいよね。
誰が言ってたか忘れちゃったんだけど
「テクスチャーのない空間は命がない」って。
本物のテクスチャーをお部屋に1つでもいれると、ぐっと雰囲気かわるよ。
というぼやきでした。
今日はこの辺で失礼します
では
VOULOIR DESIGN 渡邊あおい
実例 || 個人宅向けインテリアコーディネート②
こんにちは!VOULOIR DESIGN (ブルワールデザイン)のあおいです。
今日は「実例 || 個人宅向けインテリアコーディネート②」について、現役の私から見た視点でお話しします。
それでは、早速見ていきましょう。
実例 || 個人宅向けインテリアコーディネート 1人暮らしver.

みなさん、IKEAはもちろん知っていますよね?
低コストで、デザイン性のあるスウェーデン発祥の家具屋さん。
設立は1943年なのでかなり歴史のある会社です。
1人暮らしの方は、新生活や模様替えなどをする際、まずはじめに「IKEA」に行こう!と、思う方が多いはず。
前回紹介した実例の中にも
IKEAの家具を使用してみました。
実際使用したのがこちらの3点。
今回のインテリアコーディネートでは
「ゴールド」を少しアクセントとして、お部屋にちりばめるようにプランニング。
なので、フロアランプやバスケットにも「ゴールド」が使用されているものを選んでいます。
しかし、キャビネットにはその要素が皆無。
しかもIKEAで購入できる脚のデザインが何とも野暮ったく、全くイメージにそぐわない。
あなたもそういう体験したことありません?
なので今回はキャビネットの脚を別で発注し
少しアレンジを加えてみました。
実例 || インテリアコーディネート IKEAをカスタマイズ

今回は脚を変更するだけなのでとても簡単。
・脚
・ビス(突き出ないように、板の厚みを事前に調べよう)
今回脚に選んだのはコレ。

これをIKEAのキャビネットに付けようとお客様と合意。
先端にかけて細くなり、華奢なデザインなので
どこか女性らしくなりますよね
ちなみにホームセンターやDIYショップを何店舗か回ったのですが
こういったデザインはなく、もう少しレパートリー増やしてくれと思ったのを覚えています。
選択肢が少ないなぁと。
話が逸れてしまいましたが
実際にはどうなったのか実例を見てみましょう。

簡単に取り付けることができました◎
今回は10cmのものを使用して、
実際キャビネットを使用するときに使いやすい高さに調整しています。
お好みの高さに合わせて
こういった小さな部分まで世界観を統一すること
そこまで誰も見ないよ。気にしないよ。
と、思うかもしれませんが
ふと視界に入ったときほんの少し「いいな」って思える瞬間を
最初から考慮して作り上げると
感情が小さく高まり、ちょっと気持ちに余白ができます。
この積み重ね、繰り返しが
ブルワールデザインが大事にしている部分です。
実例 || インテリアコーディネート 「IKEA」でも自分らしさを

海外のIKEA商品を見てみると、かなり多くのデザイン性のある商品が展開されています。
正直、羨ましい。
インスタグラムでも、IKEA商品を使った同じようなお部屋がたくさん溢れてますが
もしあなたが「少しだけ変えてみたいな」と思ったら、こういう小さいことでもカスタマイズできるのでオススメ。
1人暮らしのお部屋でもたくさんできることはあります。
全て高級な家具にしたからといって
あなたらしい空間になるとは限らないですし
逆も然りです。
しかし、現役としてインテリアデコレーター(インテリアコーディネーター)をしていて思うことは
やっぱり安かろう悪かろうな部分はあります。
低コストを売りにしている商品は
自分で組立をしたり、その際不備があると(ネジを入れる穴がない/ネジが足りない/平行じゃない)
問い合わせをして、再配達を待つ時間も発生することが実際の現場でもあるんです。
ただ、インテリアに興味を持ってくれる
そのキッカケはIKEAやニトリ、楽天で展開されている商品にもあると私は思います。

「空間」「インテリア」は私たちの生活と切っても切れない関係。
生活のフレームとして常にそばにあるものです。
少しでもあなたの感情が高まる瞬間が
そのフレーム内で起こるようにしたら、どういった変化が訪れるでしょうか。
その変化を作り出すためには
どうしたら良いのか。
なぜその変化を作りたいのか。
あなたらしさとは?
あなたはどうなりたいのか。
それが明確になると、
IKEA商品などで一人暮らしの準備を始めるとき
あなたらしさをカスタマイズしながらインテリアを考えることができます。
なんとなく家具を揃えるのではなく
1度向き合って考えてみてはいかがでしょう。
まとめ

・小さな部分まで世界観を統一
・「インテリア」は生活のフレームとして常にそばにあるもの
・あなたらしさをカスタマイズしながらインテリアを考える
以上、現役インテリアデコレーター(コーディネーター)からみたポイントでした。
VOULOIR DESIGN 渡邊あおい