【皮→革】0.1mmの世界 | 川善商店
先日姫路に革製品の工場見学に行ってきました。
というのも私自身 インテリアスタイリング協会で開催されたセミナーに参加して
「革って奥が深い」
「きちんと情報を知っておかないとクレームになる!怖い」
となりこれは同業者にも知ってほしいなーって思ってました。
去年6月に、今度は私が主催となって川善商店さんにセミナーを依頼して少人数でのセミナーを実施。
私は2回講座を聞いたことになるのですが
やっぱり何度聞いても奥が深いし、驚いたのがSDGsなこと。
インテリア専門学校時代の友人と2人で「工場見学したいね」なんて言ってたのが
先日やっと実現しました
そこで感じたものをつらつら書きたいと思います。
1.実はSDGs?

某有名人が「革製品」のために動物が育てられ殺されてると発言しているのを見て、わたしも何も知識がなかったらそう思ってたかもしれません。
実際はそんなことは全くなく、むしろ食肉用として育てられた牛の皮を利用して革製品にしてる
全くの逆ですよね。
そもそもSDGsを謳うのなら、まずは全世界の牛の数に目を向けるべき。(牛のゲップも温暖化を促進しているって言われてる)
捨てられてしまう部分を利用して革製品としてプロダクトしているのでこれこそSDGsなのでは。
けれど冒頭のような意見を持っている方も多くいるかもしれないと思うと
わたしたちデザイナーが正しい知識も提案時に小出しにしていくと伝わるところには、伝わっていくと思います。
2.ナチュラルマーク、日本だとクレームになることも

日本人はなぜか性格上小さな傷や皺でも新品だからあるべきものではない。と、クレームを入れがち
先日も友人が某ハイブランドのチェアを納品したら
「新品なのに革にシワがついている」とクレームになったそう。
ただこのシワ。最高品質だからこそついているナチュラルマーク。
そのシワが目立つということは、シボなどの表面加工が必要がない皮。よって自然の状態を楽しめるのが魅力の一つ
わたしたち提供する側が、この情報をしっているだけでクレームがもしかしたらひっくり返るかもしれない
「レベルが最高峰の革なんですよ」って。
本革ならではの味わいが楽しめるので
わたしもお客様に提案する時はきちんとした知識を持ってお話ししないと。
と、改めておもいました。
3. 0.1mmの世界

革製品をいろんなブランドへ卸すとき
0.1mmでも厚さが違うと納品できないとお聞きしました。
そこまでシビアな世界だとは全く知らず正直びっくり。
そして革の硬さってその地域の水の性質からも影響があるようです。
なので同じ県内でも水源が違うと適しているプロダクトが変わってくることがあるようです。
水や顔料の配分、かなり細かいところまできっちり詰められている皮(革)の世界
知らないことだらけだったのですが、職人作業が脳裏に焼き付いていて工場を実際にみれたことは本当にいい経験、財産になったとおもってます。
あの場所の匂いや、空気感
働く人たちを間近で見ることで革に対しての見方も今までとは違くなったと感じています。
まとめ

インテリアに限らず、今の時代いかに正しい知識を得て自分の肥やしにするかがものすごく大事な気がしています。
簡単に情報が手に入るSNS、有名人が声を上げているからってそれが正しい情報とは限らない
自分の目で見て、プロの説明を聞いて、調べて
そこでやっと正しいと判断できるのではないでしょうか。
もしあの時、革についてセミナーを受けていなかったらと思うとちょっと自分が怖いです
その状態でお客様に提案なんてしてたら…
この工場見学をきっかけに、いかに本物に触れるかが大事なのか再確認できました。
最後になりましたが素敵なキッカケをくださった川善商店の川北さん、本当にありがとうございました。
ではでは。
休日の過ごし方|スノーピークHQ
こんばんは、ブルワールデザインのあおいです。
この仕事をしていると、ONとOFFの境目が全くなくて常に頭が動いている状態なのですが
それを完全に無にできる時間が私には2つ
1つはクライミング(岩登りは出産以降してないので、もはやボルダリング)
もう1つはキャンプ
キャンプはボルダリングとちがって無になれる時間がかなり少ないのですが
自然の中で感じることができるその瞬間が
最近やっと心地よく感じてきました。
そんなキャンプに夏が終わってから毎月行くようにしていて
なぜオフの日の過ごし方が仕事にいい影響を及ぼすんだろうって
ちょいちょい考えることがあり。
それを今日は思ったままの文章で書きたいと思います。

①仕事以外の人と話す大事さ
全く仕事には関係ない話しかしてないんだけど、これが本当にたのしくて。
その人の話し方だったり
キャンプに対して「こういうやり方あったんだ」とか
何気ないことで笑ったり
その人の人生観だったり
しかも私たちより年上の方が多いから
なんだか会話の包容力みたいのが心地よいんですよ。
もちろん人と話さないキャンプのほうがもしかしたら多いかもしれませんが
こうやって交流がある方が
より「無」な時間を提供してくれて
頭がスッキリします。
②五感で感じる「自然」が格別に最高
キリッとした空気感、
朝露の匂い
焚き火の音
コーヒーの香り
普段の生活で気にも留めていないことが
ここでは全てが新鮮に感じます
人間の五感ってものすごく尊いものだと思っていて
ふとした瞬間に「あ、あのときの….」
なんてフラッシュバックしたりしますよね
なんてことない日常が
自然の中に身を置くことによって
特別なものになる
キャンプに行くとなんだか心がリセットされた気分になります。(ほんの一瞬ですが)

今回のブログタイトルの「スノーピークHQ」
結構遠い(新潟燕三条)のですが結構な回数行ってると思うんです。
なぜこんなにも惹かれるのかっていうと
コンセプトが素晴らしい。
なぜコンセプトが素晴らしいのかというと
燕三条がいろんなところに散りばめられてます。
スパの洗い場の高さは座った時に粟ケ岳が綺麗に見えるとか
手洗い場の鋳型は部材の切り抜き部分でそれがアートになったり
レジカウンター背面は藁を練りこんだ赤土で施工
また隈研吾さんが設計しているのですが、いつもの綺麗な白木ではなく
キャンプ場ならでは「薪」を使用して建設されています。
今使用している zekkaもそうなんですが
コンセプトが素敵なものってやっぱり細かいところまで詰められていて
ブレが一切ない。
そんなデザイン部分も勉強になるスノーピークHQが私はお気に入りです。
そして自分の仕事もこうやって細かいところまで意識を巡らせ
プランに対してブレがなく、お客様目線で細かいところまで手が届くようなプランがしたい
こんな風にOFFと思っていても結局仕事思考になってしまうのですが
私にとってとても特別な、無になれる時間です。
ばーっと書いてしまいましたが
またいつかふらっと書きます〜
では。
空間づくり≠ゴール |インテリアデザイン
インテリアを学ぼうと思ったキッカケは、20歳の頃メンタル的に辛かったときのこと。
朝、目覚めたら全く力がはいらなくて起き上がることができず
ご飯は1週間でメロンパン1個しかたべれなくて夜はもちろん寝れない
半年間は一切笑うことなく、休養1年でだいぶ歩けるようになったけど学校もバイトもいけない日々を過ごしてた時に
好きなモデルの家特集をみて、こんな人になりたいなぁ。でもなれるわけないからインテリアを真似してみようかな。
が始まりです
やっすい家具で似たようなものを探して、買って置いてみる。
それがなんだか久々に没頭できて、楽しくて
部屋を整えるだけで、自分の中でいろんな物が変わって「外に出よう」「働けるようにメンタル整えよう」「誰か家に招いてみよう」なんて思い始めて
自分だけの空間だから、どんな感じにしても何も言われないのに好きなもので揃えていったら気持ちが本当にかわって、結果行動が変わり、視野が広がったんですよね。
私はインテリアプランニングをして
空間が綺麗に整ったものがゴールではないと思ってて
(私がゴールにしたくないだけですが)
整えたその先に何が変化するんだろうって
色んなキッカケを与えてくれて、そこから新しい何かを見つけたりした瞬間が初めてのゴールになる気がするんですよ。
なのでプランニングする時は、生活シーンを妄想して考えるようにしてます。
もっと自然と会話が増えたら〜が起こるかもしれない
とかそんな仮説を立てながら、です。
先日のブログで紹介した案件でも
機能面はもちろん、生活シーンでどういうものが生み出されたらこの家族はもっと豊かになるんだろう。って。

例えばエコカラットとミラーをミックス張にしている壁面デザイン。
機能面としては、陽の光をまばらに施工したミラーに反射させて室内をより明るく、そして庭の自然を感じられるように「木漏れ日」を意識したデザインを持たせてます。
また、赤ちゃんが大きくなっていく過程でミラーに映る姿を見るのが良いとされていているのも機能的な面です。
それプラス、鏡を覗き込む赤ちゃんの表情をご家族が微笑ましく見るシーンも今後生まれてくる可能性があります。
子育てしていて気がついたのですが
我が子の笑顔って、本当に本当に物凄い破壊力?があり
どんなに疲れていても
どんなに辛くても
その笑顔1発で「あー、もう少しがんばろう」とか
「この笑顔絶やしたくないな」とか
「早く帰ってこよう」
「もっと一緒にいる時間を作ろう」
なーんて気持ちがブワーと湧いてきます。
もし鏡に映る我が子の笑顔ひとつで
「早く帰る」ことを意識して家族時間が増えたら
どうなるんだろうか??
週末ちょっと遠出してみる?って予定が組まれるかもしれない
遠出した先が素敵で将来移住したくなるかも?
など色んな可能性がぐわーーって広がるかもしれない
たった数枚のミラーかもしれないけど
そんな風にふとした瞬間のおかげで、何かが変わるかもしれない

私はやっぱり空間をデザインするにあたって
ここが自分の中で一生ブレない、ブレさせない部分。
これを逆に考えると、今の自分を変えたいって思ってる人は「空間」から変えてみてください。
もちろん外見から変えていくのも良いですが
自分だけの空間を、自分が好きなものにしてみる。
フリーになったころから「空間が変われば、人は変われる」と言い続けてもう8年目くらいですかね。
昔みたいにこれを大きな声で言うことは無くなりましたが、根本的にはこれが私の原動力になり
必ずデザインする時は忘れてはいけない部分になっています。

私たちは「空間」と切ってもきれない関係性があり、そこで過ごす時間も多くあります。
そこを少し意識して変えてみるだけで、心身や行動が変わること。
30歳半ばになる前に一度自分の中のものを整理したくて書き出してみました。
あとは、お客様たちが本当に皆さん素晴らしい方々で「この人たちを少しでも幸せにできる手助けができたらいいなー」って
なので今の気持ちを乱雑ですが書留させてい
シンプルだからこそ、線を綺麗に。| インテリアデザイナー
お久しぶりです。ブルワールデザインのあおいです。
インテリアデザイナーになりたくて、大変恐縮ですがデザイナーなんて名乗ってますが
いまだに自分に対してプレッシャーを感じてます
※時間ある方はちらっとどうぞ。
今年ももう10月になり、なんだか1月から今まで何をやってきたのか、ゆっくり考えないと思い出せないくらい一人でバタバタとしてました。
ただ今年はなんだか今までとは違うような(同じですが)案件が何個かあって、本当に日々勉強だなーと思います。
その中でとあるお客様の施工写真を先日撮影しに行ったのですが、めちゃくちゃ綺麗に使用してくれてて感動しました。
そのお客様の要望として、
「シンプル」「スッキリ」「収納」「神棚設置」
それをどう落とし込んでいくのかがキーポイントでした。
そこでLDの壁面に収納を増やすべく造作家具をご提案したのですがシンプル、すっきりな部屋ってただ物を少なくするとかじゃなく
シンプルだからこそ細部にも気を使うべきだと私は思っていて
造作家具の面がきちんとあっているかとか
指紋が目立ちにくいかとか
機能として十分なのかとか
安全性は?とかとか
考えることが山積みなんです。
お客様となんどもすり合わせしたり
造作家具屋さんに意見を伺って、こうしよう、あーしようなど
全員で空間を築き上げていく必要があります。
実際の施工写真|
そんなこんなで「シンプル」「スッキリ」「収納」「神棚」を造作で納品しました。


上段は梁の奥行きに合わせた開き戸の収納。
梁の奥行きに合わせたのはスッキリを落とし込むのもそうですがエアコンもあったため、風の関係でこの収まりです。
めちゃくちゃ綺麗じゃないですか?

安全性は全てソフトクローズ / 下部収納はお子様がいるので角を丸くするポストフォームで施工。
下部収納のスライドレールはお子様が手を挟まないように
全て底にレールをつけ見えないようにしています。

うん、とても綺麗。
提案書 1ページ目はこんな感じで統一していて
※スマホだと縦伸び表示→画像タップおすすめです。

イメージパースはこんな感じ。

また気が向いたらこちらの案件のインテリアプランニング,デザインに関して
書きたいと思います。
ではでは.

インテリアコーディネーターが教える|DIYの注意点(壁紙編)
こんにちは
ブルワールデザインのあおいです。
今回は以前ブログで紹介した「賃貸用クロス」(壁紙)について
同業の方よりアドバイスをいただいたので共有します。
まずはじめにこちらをチェックしてね。
賃貸用壁紙ということで
ぜひ見ていただきたいのはDIYでお部屋を変えようとしてる人たち!
DIYってとっても労力がかかるけれど、その作業が楽しく感じる人が
多いイメージです。
その楽しい時間+結果的にDIYした空間も
綺麗に仕上げて欲しいので、1人でも見てくれる人がいたら嬉しいです。
(そもそもブログ見てくれてる人少ないですが、地道に….ね)
インテリアコーディネーター|賃貸用壁紙を使う前に確認すること①

「抗菌用の壁紙だった可能性ありませんか?」
と、大手インテリアデザイン会社の方からDMがありました。
今回標準の壁紙(トイレや脱衣所以外)全部同じ品番だったのですが
DMいただいた瞬間目から鱗でした
そういう可能性もあるのか!と
やっぱり大きな現場にいる人は知識量半端ないですね。
ほんと尊敬です。
最近は特にコロナがあって
「抗菌」の商材もたくさん出てきています。
抗菌ということは壁紙の上に何か特別なものが施されています。
それと剥がせるノリの相性が最悪な場合
綺麗にくっつくことは難しいのかなと。
リメイクシートでは検証したことないので定かではないですが
これまた同業の方が今度実践するとのことで、結果教えてもらったら追記しますね。
「抗菌用クロス(壁紙)」についてはこちらをご覧ください。(参照:サンゲツ)
インテリアコーディネーター|賃貸用壁紙を使う前に確認すること②

「事前に壁紙のサンプルを剥がせるノリで貼ってみる」
同世代のインテリアコーディネーターの方から、DMでアドバイスをいただきました
この方も抗菌用クロスと輸入壁紙の相性が悪いことが稀にありました!と
エピソードも添えてシェアしてくれて、、、
ありがとうございます。
もし可能であればDIYする方はサンプルをさらに半分に切って
繋ぎ目を確認してみることもお勧めします。
特に濃い色・無地の壁紙だとノリの拭き残しがどのくらい目立つのか
繋ぎ目が目立つのかどうか
この2点を考慮して壁紙を選定するのもいいと思います。
インテリアコーディネーターとしてDIYが増えることは
「内装に興味を持ってくれている」
という事実が私は嬉しいです。
ですのでDIYをするにあたっても
やっぱり失敗なく、綺麗に仕上げて欲しい!
と職業上思ってしまします。
ただ、完璧に綺麗に仕上げるというのではなく
自分の中で納得ができるくらいの仕上がりがベストなのかもしれません。
「お店や、モデルルームのように綺麗に仕上げたい」
そういう方はやはり職人さんに入ってもらうのがベストですね。
あなたがどこの仕上がりを目指すのかによって
DIYにするのか、依頼をするのかを決めるといいと思います。
インテリアコーディネーター|DIYの注意点 まとめ

・既存壁紙が抗菌クロスかどうか(管理会社に聞く)
・サンプルを実際使用するノリで貼ってみる
・繋ぎ目やノリの拭き残しチェック
・どの仕上がりを目指すのか最初に決めておく
今日はこの辺で失礼します
では
VOULOIR DESIGN 渡邊あおい
インテリアコーディネーター|ワンランク上コーディネートのコツ
こんにちは
ブルワールデザインのあおいです。
インテリアコーディネーターをしていてここ数年
「これめちゃくちゃ大事だな」
と気がついたことがあります。
今更気づいたんかって喝を入れたいですが
気づいた時が一番若い時!ってことでポジティブに。
ワンランク上のコーディネートをするには一体何が必要なのか。
一緒に見ていきましょう。
インテリアコーディネーターがお勧めする方法|「素材感を変える」

以前紹介したこちらの提案内容に沿って説明していきます。
今回の案件は基盤となるカラーが「ジャパンディ」をイメージした
優しいカラートーン。
同系色で形成されているので
抑揚がなく、凪のようなイメージ
ここでワンランク上のコーディネートにするのには
素材感を変えていくことが重要です。
素材感っていうのは
家具表面の表情です。
ツルツルしているのか
ボコボコしているのか
反射しているのか
などなど….
実際にリビングルームの施工例を見ていきましょう

ほぼ同系色で締め色にブラックが細く取り入れられています。
今回一番注目して欲しいのは、ラグの質感。
かなり大きなカーブを描いたパイルで形成されていて
光に当たった時にも凹凸で表情が変わる製品です。
なぜこれを選んだのか。
それは間延びを防ぐため。
・床材
・ベンチ兼収納ボックス
・カーテン
フラットな見た目のものが大きな面積を占めています。
ここで「スッキリとした空間」がテーマであれば
毛足のないペタッとしたラグでもいいと思いますが
今回のコンセプトからくつろぎ感をプラスしたかったので
より温かみを感じられ、かつ間延びしないラグを選んでいます。
インテリアコーディネーター|ニトリでプランする時は「素材感」に注目

大手インテリアメーカーのニトリさん
ナチュラルな木目家具が多く、そして価格が安い。
もしこれを見てくれている方が
「ニトリさんで揃えたいな」
「でもおしゃれな部屋にしたいな」
って思った時は「素材感を変えてみる」ことを意識してください
なんでチープに見えるのか
そう考えた時に同じ素材ですべて揃えることが原因だと私は思ってます。
・本物を1つ入れてみる
・凹凸のあるもの
・反射するもの
・ツルツルしているもの
ここだけ意識するだけでワンランク上のコーディネートになります。(ホント)
今日はこの辺で失礼します
では
VOULOIR DESIGN 渡邊あおい
インテリアコーディネーター|カラーで体温を上げる?
こんにちは
ブルワールデザインのあおいです。
今回はインテリアコーディネーターとして私が大事にしているカラーについて、実際の案件と合わせて書きたいと思います。
エアコンなしの部屋|快適な寝室にしたい

前回紹介したお客様の物件でのお話しです。
もしよかったらこちらも合わせてご覧ください〜
今回寝室のコーディネートも依頼されており、LDに予算をかけるため寝室はネット商品でのプランです。
要望の中に「廊下に面した部屋で、エアコンがなく、肌寒いのがネック」
というのをお伺いしました。
エアコンがなく、肌寒い廊下側のお部屋を寝室にする場合
どうやって快適な居室にすることができるのか。
あなただったらどう提案しますか??
ここで登場するのが「カラー」の力について。
インテリアコーディネーターだったらすぐ分かりますよね
どの色が体温を下げてしまうのか。
実際目から入る情報でどのくらい体温が変化するのか。
これを把握しているといないとではプランニング内容がガラッと変わると思います。
寒色系を使用しない|素材感 ・照明をうまく起用する

お好きなインテリアテイストが資料のようなイメージだったので
ベージュやナチュラルな木目を多用した寝室を提案しました。
ベッドリネンは柔らかく、自然素材を中心に。
アートもアクセントカラーは入れずにベッドリネンと同色。
基盤となるものはカラーを抑えて、クッションカバーで季節ごとにカラーを変えていきましょう。
という内容で、季節が変わったときは小物で衣替えです◎
また、低めの位置でテーブルランプをプラスすることで
安心感・くつろげる雰囲気を作っています。
今回ご提案した時は冬だったので
クッションカバーにオレンジ色の暖色系と、リビングにおいてある既存スツールのグリーンカラーをここでリンクさせてみました。
※アートやクッションカバーのテキスタイルデザインは全てスカンジナビアで活動されている方々の作品


インテリアコーディネーターとして嬉しい瞬間
お客様が後日送ってくださった写真と共に、こんなコメントが寄せられました。
「精根尽きてベッドルームに入る時にこの景色を見ると毎晩すごく癒されます。
あったかい気持ちでベッドルームに入れる幸せをありがとうございます」
あ〜、これがインテリアコーディネーターの醍醐味だなと。
ただ家具を揃える、カラートーン考えるだけじゃなくて
「寒い部屋をエアコンなしでも快適に」
カラーの知識、素材の見え方、照明
なぜくつろぐ空間(旅館やホテル)は天井照明が少ないのかなど
噛み砕いて住宅に落とし込む
これを可視化して、実際に過ごした後いただくこの感想が
インテリアコーディネーターの仕事を表しているなと思います。
寝室はネット商品のみでのご提案でしたが(マットレスやボックスは既存のもの)
こうやってカラーや素材を考えるだけでも快適な寝室を築き上げることが出来るし
インテリアコーディネーターとしてカラーの知識もきちんと把握すべきだなと
改めて痛感した案件でした。
今日はこの辺で失礼します
では
VOULOIR DESIGN 渡邊あおい
インテリアコーディネーターなら「見て・触る」に限る

こんにちは
ブルワールデザインのあおいです。
先日、 私が尊敬するインテリアデザイナーさんと『DAFT about DRAFT』SRに急遽お邪魔してきました
(きみえさん、ありがとうございます)
スタッフの方も急だったのに対応してくださってありがとうございました。
DRAFT が展開する家具
ディティールがとにかく綺麗。
業界の人なら腰を折って下を何回も覗きつつ歩きながら商品の感触を確かめるような品質。(みんなやるでしょ?)
そしてスタッフのユニフォームや、名刺デザイン、フォント、コースターにまでぎゅっと世界観が詰め込まれてました。
みんなにもぜひ体感して欲しい
※予約制
そして感動したのが各商品のカタログクオリティーよ。
お客様に提案するとき、このカタログ見せられたらその瞬間から引き込まれる
きみえさんと「え?これカタログですか?」って笑
これは是非ショールームに行って実際カタログも見て来てほしい。

ちなみに私的に「ZA-01」という商品がドストライクでした。
和室に「ZA」を置いて、それを遠くから眺めてたいくらいに線が綺麗で綺麗で、、、
これはぜひ現地で見て欲しいので
載せないでおきます。
産後初めてのSRでとてもいい時間を過ごせました。
そしてやっぱりインテリアコーディネーターって
こうやって見て触ってお話ししての繰り返しで、ちょっとずつ知識や視野が広がってくんだなぁ〜と。
インテリアコーディネーターは資格がなくてもできる仕事です。
なのでセンスが良い方はさらっとできちゃう仕事でもある!と思われがちですが
いい仕事をしている人は、そう簡単な仕事じゃないよ。って口を揃えて言います。
だって沢山の情報を現役でいる限り
インプットしていかないといけない仕事だから。
実際にネット商品もしくは店頭で確認できない商品をご提案するコーディネーターも多くいらっしゃいます。
もちろんお客様の予算によってそこは変わってきて
予算があるほど実際ショールームで展示されているメーカーを
選ぶことが出来ますし、お客様も実際に確認ができるので
お互いのリスクヘッジにも◎
ただ毎回納品現場を見ていて思うのは
ショールームで実際見て提案したものはやはり納得のいくもので
予算の関係上ネット商品になったものは
納品されるまで色味や仕上がりがわからないので
正直ドキドキです。
もちろんイメージとの相違で返品は不可ですし
お客様にも了承を得た上で発注をしています。

インテリアコーディネーターは住空間をデザインするというより
「生活をデザインする」仕事だと私は思っていて
その目的を果たすためには
この家具がどういう素材なのか
感触は??
メンテナンスは?
サイズは??
全部きちんと目で見て、触れて確かめないと
お客様に提案するときに困りますよね。
正解がない仕事だからこそ、一生勉強。
知らないことを知るって楽しいですね
できる限り動いて動いて動きまくって
これからも勉強し、現場に活かしていきたいと思いました。
今日はこの辺で失礼します
では
VOULOIR DESIGN 渡邊あおい
20代男性一人暮らし|インテリアコーディネート案件⑤
こんにちは
ブルワールデザインのあおいです。
一人暮らしのインテリアコーディネート案件の続きです。
今回一人暮らしのインテリアコーディネートでのご依頼で一番みなさんが懸念されるのは「予算」
いいものを安く仕上げたい
これは誰もが思うことで、決してマイナスな気持ちでは無いです
よくこういう声もいただきます。
「予算そこまでかけれなくてすみません」
もちろん仕事をしていく上でいただいた予算に対し、部屋数や家具数が多い場合はきちんとお伝えします。
「それなりの物でしか揃えられない」と。
けれどいただいた予算の中で、より良く見せ、コーディネートをしていくのはインテリアコーディネーターの腕の見せ所かなと思います。
ではどうやって「より良く見せるのか」
これは知っていると必ず役に立つはず!

コストパフォーマンスを謳っている家具屋さんは、どの商品を見ても何か同じように見えませんか?
テーブル、椅子、サイドテーブル、ソファの脚、カラーBOX
全て同じに見えるのはもちろん同ブランドなので統一感を出すため、というのもあります
それで全て揃えるとしましょう。
何かモデルルームや、
お気にいりのカフェと違うな
なんか安っぽく見えるな
そう思ったことありませんか?
それはテクスチャーを変えてないから
例えばベースを「ナチュラルベージュ」なカラーで部屋を揃えたとしましょう
テーブル、ダイニングチェア、テレビボード、キャビネット

カラーは揃っていて統一感はありますよね
ただワンランク上のコーディネートにするのであれば、テクスチャーを追加してください
とても簡単にいうと「表面」の素材を変えてみる
・ジュード
・麻
・真鍮
・ガラス(透過性)
・鏡面(反射性)
・シャギー
・石
画像で表すとこんな感じです

いろんな素材を組み合わせることで、安く手に入る家具でも
インテリアは合わせる素材によってグッと部屋に表情が加わります
表情というのは陽の光や、照明の明かりで照らされたときの陰影
凹凸があるとフラットな素材感だけで揃えた家具にリズムが生まれ
ワンランク上のインテリアコーディネートになります

今回の20代男性一人暮らし|インテリアコーディネートでも
ジュードラグや、センターテーブルの脚、照明器具、プランターでテクスチャーを追加しています。
あとやっぱり視覚的に良いのは「リアル」を取り入れることかなぁ
観葉植物は本物を入れるだけで簡単にお部屋に表情が生まれるのでおすすめ
メンテナンスが簡単なものから導入してみるといいですね!
私的にアルテシマとパキラかな
今日はこの辺で失礼します
では
VOULOIR DESIGN 渡邊あおい
20代男性一人暮らし|インテリアコーディネート案件④

こんにちは
ブルワールデザインのあおいです。
一人暮らしのインテリアコーディネート案件の続きです。
前回の記事を読むとより分かりやすい内容となってますので、ポチッと見てください

その理由はなんだと思いますか??
それは「視線に高低差をつける」
こんなイメージ

友人を招くことも多く、お酒を飲んだりゲームをすることもあると仰っていたので、なるべく皆が集まりながらどこに居てもテレビに向かう視線を確保したかった
映画館を想像してもらえると分かりやすいですね!
視線を確保しながら、同じ場所に集まれる。
※その時間っていいですよね。なんだかセンチメンタルになってきました。
そんな想いを込めてインテリアコーディネートしていく上でやはり大事なのは
「メンテナンス」
今回、ソファの張地に特殊な加工をしているファブリックを選びました。
ワンチャンもいる、お酒も飲む。
もちろんこぼさない、汚さないのが1番ですが100%防ぐことは無理です。
なのでファブリックの暖かさも加えつつ、メンテナンスしやすい「アクアクリーン」を選定
多少の汚れならすぐお水でトントンすると落ちる製品
予算上張地ランクアップは厳しいので、予算がある上で何が1番のベストなのかを考慮してたどり着いた答えです
常にそこを考えてお仕事してます:)
100万の予算 / 1000万の予算
値段は違えどやることはいつも同じ。
「お客様に喜んでもらうこと」
インテリアコーディネーターはこれに尽きますね!※話逸れました
さて、実際どんな感じになったのでしょう
築40年 / LDK 23㎡ ※LDのみは17㎡
BEFORE

好きなインテリアテイスト

AFTERはこちら

量産クロス(低コスト)で全面張替えしたわけではないのに、かなり明るく温かみも増したお部屋になりました
完成の際クライアント様も、そして親族の方もいらして
声をあげて喜んでくれました!!!!(嬉しい)
たっっくさんこだわりがあるので、少しずつ書いていきます
今日はこの辺で失礼します
では
VOULOIR DESIGN 渡邊あおい