その一枚が、空間の“余白”になる。アートと空間のちょうどいい関係
こんにちは。VOULOIR DESIGN(ブルワールデザイン) アシスタントのくるみです。
なんとなく良いなと思う部屋には、静かに佇むアートが置かれていることが多いものです。けれど、“なぜそれがその空間にあるのか”をちゃんと説明できる人は、案外少ないかもしれません。
今回は、私たちVOULOIR DESIGNの事例の中から、アートが空間に与える余白や奥行き、そして選び方の考え方について、少しだけ書いてみたいと思います。
絵のある空間は「余白」がうまれる
上質な空間ほど、“余白”が計算されています。アートは、その余白を活かすための仕掛けでもあり、空間に深みを与える静かな「主張」でもあります。

例えばこちらのベッドルームに飾られた一枚のアートは、照明や造作の壁と共に、空間に深みを加えてくれました。リブ壁の縦のライン、クッションの濃淡。その流れの中に自然と溶け込みながらも、アートが静かにアクセントを添えてくれる。そんな存在になっています。
私たちがアートを選ぶときに意識しているのは、家具や壁面仕上げとのリレーションです。どんなに素敵な作品でも、そこだけが浮いてしまっては意味がありません。それと同時に色味、質感、そして空気感。それらが空間に“馴染む”だけでなく、ほんの少しだけ“ズラす”勇気も、アート選びには必要です。
ダイニングやリビングで映えるのは「奥行きのある絵」
照明計画がしっかりされたダイニングでは、光との相性がアートの印象を大きく左右します。


ペンダント照明の下に濃淡のある抽象画を合わせると、空間の“重心”が下がり、落ち着きのある食卓になります。ここでのポイントは、アートが壁紙や塗装では出せない「濃度」を与えてくれることです。
リビングの場合、テレビとの関係性や家具の高さを意識して、アートを水平ライン上に並べるのも一つの手。カウンター上に立てかけるスタイルも、カジュアルでおすすめです。
どう飾るかに、正解はひとつじゃない


アートは必ずしも額装された作品だけでなく、キャンバスパネルや写真、時には布や光のオブジェも選択肢に入ってきます。
空間のテーマやマテリアルに合わせて、「整いすぎない」ズレや、「曖昧な形」をあえて取り入れることで、ラグジュアリーな空間にも軽やかさや“遊び”を加えることができます。
アートの正解は一つではありません。けれど、“空間のために選ぶ”という視点は、暮らしに寄り添うインテリアづくりにおいてとても大切だと感じています。
アートを起点に、空間をつくる

「このアートを飾りたい」——そんなふうに、お客様が先に好きな作品を見つけている場合もあります。
そんな時、私たちはアートに使われている色や素材感、与える印象からインスピレーションを広げ、空間全体を構成していきます。
たとえば、淡いブルーグレーのアートなら、壁面を白にしてアートを引き立てつつ、クッションなどのファブリックやラグで同系色をにじませる。フレームの素材に合わせて、金属や木のトーンをリンクさせる。そんな風に、アートを“主軸”にしながら空間を設計していくことも可能です。
アートがある空間には、余韻が残る
アートは空間の主役になることもあれば、ただそっと寄り添って、場の空気を整えるような存在にもなります。大切なのは、その空間に流れる空気や気配を感じながら、自然と合うものを選んでいくこと。
VOULOIR DESIGNでは、ふと目に入ったときに「あ、いいな」と心が少しだけ動くような、そんな一枚をお客様の感性に寄り添ってお選びしています。
暮らしの余白を、美しく、やさしく彩るアート。
あなたの空間にも、ぜひ取り入れてみてはいかがでしょうか。
VOULOIR DESIGNの裏側:アシスタントを2年してみて
アシスタントとして2年。近くで見てきた、あおいさんの背中
こんにちは。VOULOIR DESIGN (ブルワールデザイン)アシスタントのくるみです。
ブルワールデザインでアシスタントとして働きはじめて、2年が経ちました。
もともとはハウスメーカーで10年ほど住宅営業をしていた私。 設計担当が作った図面を説明したり、お客様とお打ち合わせするのは慣れていたけれど、「空間を“デザイン”する」ことに関しては初心者でした。会社員時代の私は、正直「フリーランスのインテリアデザイナーってどんなことしてるんだろう?」というくらいの認識で。そんな私があおいさんと一緒に仕事をするようになって、ひとつの空間をつくるまでにどれほどの工夫や視点が詰まっているのか、日々驚かされています。
現場での対応力や提案の引き出しの豊かさはもちろん、普段の打ち合わせや細かな確認のやり取りにまで“あおいさんらしさ”があって。本当にありがたいことに学ぶことは毎日尽きません。 「空間を“デザイン”する」って、ただ家具を並べることじゃなくて、“暮らす人の気持ちごとデザインすること”なんだと、この2年で少しずつ実感できるようになってきた気がします。
吸収することばかりで、なかなか形にして返せていない2年だったけれど、最近では、ふとした瞬間に 「もしかしたら、少しはあおいさんの役に立てているのかな?」と思えるような場面も。 この2年で経験したこと、そばで見てきたあおいさんの仕事について、少しだけ振り返ってみたいと思います。

モデルルームの現場で感じた“空気をつくる”ということ
あるマンションのモデルルームを担当したときのこと。クライアントへの提案書作成、家具や小物のリストアップ、スケジュール管理まで、さまざまな業務を分担しながら進めていく日々でした。
モデルルームの案件は私にとって初めての経験で、とにかくやることが盛りだくさん。提案から納品までの約4ヶ月間は、文字通り駆け抜けるような毎日でした。中でも特に印象に残っているのは、小物のスタイリングです。実際にお店をまわって商品を揃え、それを現場でひとつずつ配置していく作業は、地道だけれど奥深いものでした。
あおいさんが用意したオブジェを「ここかな?」と置いては引いて見て、空間にぴたっと“空気”がはまる瞬間があるんです。その感覚って隣で見てて本当に気持ちいんですよね。
「こっちの方がバランスいいかもね」と言いながら一緒に手を動かしているうちに、少しずつ自分の感覚にも変化が出てきた気がします。あおいさんの感性にふれながら、自分の中にもその“あおいさんらしさ”のエッセンスが染み込んでいくような感覚があって、それがとても嬉しかったです。
民泊物件は、「また泊まりたい」と思える空間を
この1年は海外のクライアントからのご依頼が多い年でもありました。あおいさんが英語の勉強に力を入れているのを横で見ていたので、そんな流れも個人的には嬉しかったです。
その中でも、リピートで民泊物件を任せていただいているシンガポールからのお客様がいて。長期滞在される方が多いからこそ、単に“暮らしやすさ”だけでなく、印象に残るような“デザインの心地よさ”にもこだわるようにしています。
実際に担当させていただいた民泊物件について、ブログでもご紹介しています。 都心でも心地よく過ごせる、コンパクトで魅力的な空間づくりについて詳しく書いていますので、よろしければご覧ください。
また最近、クライアントの方から「Googleレビューで5つ星ばかりもらってます!」という嬉しいご報告をいただきました。お客様から嬉しい感想をいただくと共に、こういった目に見える形で評価を頂くのもやはりうれしい経験です。
リノベのプロジェクトで気づいた、“ちょうどいい心地よさ”
最近では、新築やリノベーションの打ち合わせにも同行させてもらっています。 家具だけでなく間取りや素材選び、照明プランなどからお手伝いするため、話し合う内容は幅広く、そのどれもが住まい手の暮らし方に直結する大切な要素です。
打ち合わせを重ねる中で印象的なのが、あおいさんが大切にしている「ONとOFFが心地よく共存する空間」というコンセプト。 日常の中にある“仕事や家事の時間”と“くつろぐ時間”のバランスをデザインでどうお手伝いするか、という視点があおいさんの中にはいつもあって、 それが空間のつくり方にも自然とにじみ出ています。 一緒に資料を整えながら、お客様にとっての“ちょうどよさ”を探していくこのプロセスも、私の好きな時間のひとつです。
これからはお客様の別荘のインテリア計画など、さらに新しいフェーズのプロジェクトも始まる予定で、今からとてもワクワクしています。 住まいとはまた少し違う“非日常”の空間を、どんなふうに心地よく整えていけるか。新しい挑戦として、楽しみながら関わっていけたらと思っています。

これからも“背中を見ながら、少しずつ肩を並べられるように”
この2年間、最初は「ついていくだけで必死だった」毎日から、 「一緒に考えて、一緒に進める」ことが少しずつでも増えてきているかなと思います。まだまだ学ぶことばかりですが、あおいさんのように、空間のことも人のことも丁寧に見つめられるデザイナーを目指して、これからも一歩ずつ成長していけたらと思います。
あおいさん、いつもありがとうございます!笑いながら時々焦りながら、バタバタと一緒に駆け抜けた2年でしたが、これからもたくさん学ばせてください。そしていつか「ちょっと頼りになるじゃん」と思ってもらえる日が来るように、がんばります!
いつか、アシスタントではなく“パートナー”のような存在として、一緒に空間づくりができたら嬉しいなという野望を抱きつつ……。
これからもよろしくお願いします。
ONとOFFがほどよく共存する、上質な住まい – 横浜・片倉マンションリノベの記録
こんにちは。VOULOIR DESIGN(ブルワールデザイン) アシスタントのくるみです。
現代の暮らしでは、自宅で仕事をする機会が増え、「ONとOFFの切り替え」が大きな課題になっています。実際、とある調査では87%の人が「オン・オフの切り替えは仕事の生産性に影響する」と考え、91%が「生活の満足度にも影響する」と回答したという結果が出ています。自宅に明確なオン・オフ空間を設け、気持ちを上手に切り替えることは、仕事にも家庭にも良い効果をもたらす鍵と言えるでしょう。個人的にも、オンとオフを空間で区分することは集中力を高め、それぞれの時間をより充実させることができると思っています。
今回は、横浜市神奈川区片倉にあるマンションの全面リノベーション事例を通じて、「ONとOFFの切り替え」というよりも、「ONとOFFが共存する空間づくり」の工夫について、少しだけお話ししてみたいと思います。
静と動のバランスをもつ暮らし
横浜市神奈川区片倉に位置する築12年のマンション。都内でお仕事をされているご夫婦が、お子様の進学を機に「もっと今の暮らしに合った住まいへ」とリノベーションを決意されました。お仕事柄、家具や空間づくりへの関心も高く、上質な素材やインテリアを取り入れた住まいづくりをじっくり楽しんでおられました。
ご要望のひとつが、「在宅ワークにも使えるけれど、リラックスできる空間もほしい」というもの。つまり、ONとOFFの時間がきちんと両立できる住まい。
そこで私たちは、“どちらか”ではなく“どちらも”が自然に存在する空間——そんな共存のデザインを目指しました。

リノベーション前のご自宅
光と素材でメリハリを。リビングに宿るONの高揚感
家族が集まるリビングには、空間を引き締めるアクセントとしてTV背面にエコカラットを使用し、上下に間接照明を仕込みました。タイルの凹凸に光がやわらかく落ち、時間によって表情を変えてくれるこの組み合わせは、リビング全体に豊かな立体感と静かな動きを与えてくれます。日中は自然光をたっぷりと取り込み、夜には間接照明だけでほの暗く過ごす——そんな切り替えも、リビングでの“ONの高揚”と“OFFのくつろぎ”を両立させる鍵に。



間接照明だけの雰囲気も素敵
・壁面タイル:エコカラットプラス ECP-930/MAJ2(LIXIL)
・ペンダントライト:Pm-11(TOWARDS)
深呼吸したくなる静けさ。寝室のOFFデザイン
主寝室には、造作のベッドヘッドと木製のリブ壁を取り入れました。ホテルライクな非日常感を持ちつつ、木のぬくもりがやさしく包んでくれるOFF空間。
リブの陰影に間接光がほんのりと浮かび上がると、それだけで空気がふわっとやわらぐような感覚になります。照明を落とし、ベッドにもたれて深く息をつくだけで、心も体もすっと整っていく——そんな静けさをデザインしました。


・リブパネル:リブ天井S ダーク(片桐銘木)
・ベッドヘッドボード(ファブリック):UP5741(サンゲツ)
・ベッドヘッドボード(土台):TJ-18337K(アイカ)
・ブラケットライト:WL-45(TOWARDS)

ベッド足下側の壁にも間接照明を
“整う”って、気持ちいい。WICのPAX収納
ウォークインクローゼットには、IKEAのPAXシステムをフル活用して、大容量かつ美しく整理された収納を実現。内部には間接照明を仕込み、引き出しや棚がやさしく光に包まれるような設えに。視認性が高まり、機能面だけでなく空間としての魅力も増しています。
どこに何があるか一目でわかる、そんな空間に立つだけで「ちょっと整えようかな」と気分が切り替わる。
ONの時間に必要なスムーズな支度、OFFの時間を楽しむための衣類の整頓——そんな“整える”という行為自体が、ONにもOFFにも心地よく作用してくれるのだと感じました。

ひとり時間にフォーカス。ワークスペースの仕掛け
リビングの一角には、造作のカウンターでワークスペースをつくりました。 デスク上の吊戸棚には書類や機材、またデスク下に配線もすべてすっきりと納められるように工夫を。
この空間に座ると、自然と背筋が伸びて、「さて、やろう」という気持ちに。
ONを引き出すための“スイッチ”のような場所として、暮らしのリズムをしっかり支えてくれる存在です。
そして仕事が終わったら、椅子を引いて、振り返って、リビングへ戻るだけ。そこにはすでに、ゆるやかなOFFの空気が流れている。そんな小さな移動が、心のスイッチになっていくのです。

・デスク面材:K-6117KN(AICA)
切り替える、ではなく、共にある
「ONの時間」「OFFの時間」と分けることも、もちろん大切。けれど、どちらかを無理に“演じる”のではなく、自然と共に存在する——そんな空間こそが、日々の暮らしを無理なく支えてくれるのだと思います。
空間のどこかにONがあり、少し横を向けばOFFがある。ふとした瞬間に気持ちが切り替わるような、そんな「共存の空間」こそが、私たちが大切にしているデザインです。
暮らしが変わるとき、空間も変えたくなる
今回のリノベーションでは、暮らし方が変わる節目に合わせて、住まいも大きく生まれ変わりました。家具・素材・照明・収納……そのすべてがONとOFFの“共存”を目指して選ばれています。
ONでも、OFFでも、どちらでも「自分らしくいられる空間」——。 それは、リノベーションという手段で叶う新しい暮らしのかたちかもしれません。
あなたが今、どんな時間を大切にしたいのか。 その想いを、ぜひVOULOIR DESIGNと共有ください。あなたにとってのONとOFFの共存”を、丁寧にデザインしていきます。
照明計画 : 吉澤麻由香
インテリアデザイナー|HMで家を建てるまで②
ブルワールデザイン(VOULOIR DESIGN)あおいです。8月ごろから積水ハウスにて新居を計画し、4月末に引き渡しされました。その中で自分がお客さんとしての立場から気づいたことをつらつら書いていきます。
※この記事はnote内で1月に掲載した内容です
前回の記事はコチラ
【質問が湧いて出てくる】
私も仕事柄、お客様とのやりとりが9〜18時ですまないことがほぼです。というのも夜中や明け方、休日は特に休み関係なく連絡が来るのがデフォルト。駆け出し当初のときは大変でしたが、今では慣れているので特に何も思わなくなりましたが、自分がお客様の立場になって、なぜこんなにも連絡が来るのか謎が解けました。
お客様心理的に「今とりあえず言わないと忘れてしまう」という感じでしょうか。
旦那が営業さんや、設計士に気になることがあればメールか電話をものすごい速さでします。私自身、「一回メモにまとめてから送りなよ」と言いますが、メモにまとめる手間より早く伝えたい、解決したい気持ちなのか…
「あ、これか」とふと落ちました。お客様にとっては気になることがあればすぐクリアにしたい。何かあればすぐ分かるようにしてほしい。その気持ちも今回お客様の立場になってより理解できたのが、かなり大きな収穫でした。それを体験したからこそ、私はお客様に対してその頻度をどのくらい軽減できるか、目に見えて分かる資料、こちらからの状況説明(現場見積もり待ちです等)をより細かくした方が良いかなと勉強になりました。
【雑談の大切さ】
打合せに入るまえ、大体なにかアイスブレイク的な会話が繰り広げられますが積水の設計士さんや、営業さんはちらっと言ったことも覚えていたり、趣味を完全に理解して、「そういえば塊根植物の〜」と会話を広げてくれます。※旦那が塊根植物好き

こんなことまで覚えてくれているんだ。と仕事では関係ない雑談のほうが人と人との距離をつめられるのではと思いました。家づくりにあたっては、踏み込んだお話も必要なので、雑談力や雑談できる雰囲気に持っていくことも私たちデザインする側は特に必要だと感じました。
【既製品の縛り】
キッチンや家具、造作家具に慣れている自分としては既製品はこんなにも選択肢がないのか!と驚かされた反面、選択肢がない分時間の短縮にもなりHMとしてはメリットしかないのかなと。
パナソニックのLクラスで一番希望色に近い扉面材を選択したら取手レスにはできず。少しうるさくなってしまったのが残念です。またカップボードの側板がなにも言わなければ側板かち+角がRになって天板より高さもあります。
どうしてもこの角がRになっているのが、気になってしまい下部収納は天板勝ち+吊り戸棚はRなしで高さは扉と面合わせになりました。
本当は扉勝ちにしたかったのですが、それはNGなので造作家具で作成するしか解決法はなく、ここにお金をかけるべきではないと思ってRのみ辞めてGOすることに。

【自分の世界観】
インテリアデザインの仕事をしていて、実際空間をイメージして立った状態で想像してみることが、ものすごく大切で、自分の1日を思い出しながら、「ここに電源は必要」「高さはこの位置にほしい」「今はこれが不便だったな」など1つずつ照らし合わせて機能性をきちんと持たせること。
それに付随してデザイン面では、好みのテイストに合わせてコンセプトを落とし込んでいく
自分はアーティストじゃないので、お客様にあったデザインをしていくのが改めてベストだと思いました。それが側から見たら「?」と思われたとしても、限られた予算の中で、何がベストなのかを悶々しながら考えて形にしていくのはやっぱり楽しいです。
ただ、自分的には私のInstagramやHP、blogやnoteをみてこんな人なんだ。と世界観を理解してくれた人からの依頼はとてもとても嬉しいです。
一方自分がどうなりたいのか。という軸も、今回お客様の立場に立って輪郭が見えてきた気がします。
細かいところまでデザインして、予算もそれなりにあり、デザインで叶えたい部分は叶えていきたいと。心の底から思いました。
私は大手企業に勤めた経験もなく、ハイコストの物件もやったことがない(2,000万くらいが今までで一番大きい予算)。某雑誌に掲載されるようなインテリアデザインを今後は目指して、目の前のお客様としっかりコミュニケーションをとって、できるだけ顔を合わせてデザインしていきたい。
そう思ったのも積水の営業さんや、設計士さんがそうであったからです。すっごく真摯に向き合ってくれて、流石だなと思いました。(この時点では…)
すでに引き渡しもされて1ヶ月経とうとしているのですが、住んでみて色々問題が発生しているので、そのことについても書き留めていきたいと思います。では
都心で叶える、コンパクトでも魅力的な民泊空間づくり
こんにちは。VOULOIR DESIGN(ブルワールデザイン) アシスタントのくるみです。
民泊を運営されている方、お持ちの物件を収益化したいと考えている方にとって、「限られた空間でどう物件の魅力を引き出すか」は常につきまとう課題です。
近年、都心部では土地や賃料の高騰が続いており、広い物件を確保することが難しくなってきています。特に東京のような都市部では、ワンルームや1ベッドルームといったコンパクトな物件が今後ますます増えていくと予想されます。だからこそ、限られた面積の中でも快適性やデザイン性をどう高めるかが、物件の価値を左右する重要なポイントとなります。
今回は、VOULOIR DESIGNが実際に手がけた、東京都中央区・銀座エリアの34.5㎡民泊物件をご紹介します。
八丁堀駅から徒歩5分、新富町駅から徒歩7分という好立地を備えながらも、室内はワンベッドルームのコンパクトな構成。この事例では、空間を最大限活用するために造作家具を含めたインテリアデザインを行い、結果的に連日のように予約が入る人気物件へと成長しました。
「面積が限られているから」と諦める前に、どのような工夫で空間の質を上げられるのか。
専門家の視点からそのノウハウを解説します。
銀座エリア・34.5㎡の民泊物件という条件
今回ご依頼いただいたお客様は、海外からの旅行者を主なターゲットとしたアパートメントを企画されていました。
この物件のコンセプトは、「自宅のようにくつろげる空間を提供すること」。一時的な滞在であっても、まるで自分の家に帰ってきたかのような安心感と落ち着きを感じてもらえることを目指しています。
ホテルでの滞在とは異なり、この空間では“暮らす”ように過ごすことができます。ラウンジチェアに腰かけて本を読み、カウンターで軽く朝食をとり、ベッドで静かにくつろぐ。そんな時間が、この空間では自然に過ごせます。
新しく訪れる国での負担を少しでも軽減し、安心して滞在できる“居場所”を提供したい。そんな想いを形にしたのが、このプロジェクトです。
ただし、34.5㎡という広さは、ホテルの一室に比べると余裕があるものの、「自宅のようにくつろげる空間」としての設計には工夫が必要です。特に、居室と寝室が分かれている構成は、動線や家具の配置によってはかえって狭く感じさせてしまうこともあります。
デザインの要:用途を集約する造作家具
- ベッドヘッド:寝る場所を“居場所”へ
この物件で特に空間の印象を高める役割を果たしたのが、壁面造作のベッドヘッドです。デスクライトを仕込むことで、「寝る場所」だけではなく、夜の読書やひと息つくための“居場所”へと機能を拡張。サイドテーブルを設け、スマートフォンや小物を置ける構成にしました。

部屋の幅ぴったりにしたデザインは、床面積を変えずに利便性と印象を底上げすることができます。
- テレビボード+カウンター:1台3役の多用途設計
もうひとつの造作家具は、テレビ台・カウンター・収納の機能をまとめた一体型ユニット。
テレビを観るためだけでなく、ちょっとしたPC作業やお化粧など朝の準備もこの場所で完結します。
過ごしやすさのため奥行きを抑えつつ、天板にはノートPCや小物を置けるだけの幅をしっかり確保し、実用性を担保しています。下にはスツールを差し込めるスペースを確保することで、必要に応じてワークスペースとしても使える設計に。また、配線やコンセント類は造作家具の内部に通すことで、見た目をすっきりと保ちつつ、掃除のしやすさや安全性にも配慮しました。

無駄を省きながら必要な機能をきちんと保つことが、限られた空間における家具デザインの鍵です。
家具選びと色使いで空間の印象を整える
既製家具についても、圧迫感を抑えるためにサイズ・色味を厳選しました。
ラウンジチェアや丸テーブルには、脚が細く軽やかなデザインのものを選び、圧迫感を軽減しました。家具の木の色味は建具のトーンに合わせることで、空間全体に一体感と温かみを持たせています。さらに、白・グレージュ・ウッドを基調としつつ、アートなどで程よいコントラストを加えることで、単調にならず奥行きのある空間に仕上げました。
コンパクトな空間では、家具1点の“存在感”が空間全体の印象を左右します。主張しすぎないが、チープに見せない。そうしたバランスが問われる部分です。

写真映えする空間が、選ばれる理由
この物件は、家具の納品が完了した状態で民泊としての運用をスタートしました。開業当初から内装の質にこだわったことで、プラットフォーム上の写真でも注目を集めやすく、多くの宿泊希望者の目にとまる物件となりました。
滞在したゲストからも「心地よい」「清潔感があって落ち着く」といった好意的なレビューが寄せられ、開始直後から予約が安定。立地の良さに加え、空間そのものの質が満足度向上につながっています。
民泊づくりにおいて大切なこと
民泊のように「限られた時間・限られた面積」の中での体験が重要になる空間では、機能と印象のバランスが求められます。
造作家具によって、寝る・食べる・作業するといった基本的な行動が、ただの機能にとどまらず“心地よく過ごす”体験に変わりました。ベッドヘッドやカウンターは、空間を圧迫することなく自然な居場所を生み出し、限られた面積の中でも快適さを保っています。
また、家具の配置やサイズの工夫によって、空間に視覚的な余白も生まれ、狭さを感じさせない仕上がりになっています。
小さな空間でも、丁寧に設計されたインテリアがあることで、空間の魅力と価値は大きく高まります。
最後に
VOULOIR DESIGNでは、用途・立地・規模に応じた空間設計とインテリア提案を行っています。「限られた空間をより良く使いたい」「写真に映える空間にしたい」など、お悩みがあればぜひお気軽にご連絡ください。ご相談お待ちいたしております。
理想の部屋を作るにはいくら必要?実例でわかる予算の目安
こんにちは。VOULOIR DESIGN(ブルワールデザイン) アシスタントのくるみです。
「理想の空間を作りたいけれど、どのくらいの予算が必要なのか分からない」
というお声を、多くのお客様からいただきます。
特にリフォームはオーダーメイド要素が強く、情報が分散しているため、適切な予算感を把握するのは難しいと感じる方も多いでしょう。今回は、リフォームと家具選びにかかる費用の目安や具体例を紹介し、一人ひとりに合ったちょうどいい予算設定のヒントをお伝えします。

なぜ「予算感」がわかりにくいのか?
1. オーダーメイド要素が強い
冒頭でも触れましたが、リフォームや家具はサイズやデザイン、素材の選択肢が無限にあるため、一般的な基準が存在しません。希望やお部屋の条件によって費用が大きく異なるため、予算を具体的にイメージしにくいのが現状です。私もインテリアの仕事をする前までは、具体的な相場感が全くわからず、ダイニングチェア1つとっても何を基準に決めればいいのか悩んだ経験があります。特にリフォームは費用もかかるし失敗できない!と感じる方が多いので、最初の一歩を踏み出すのが難しいですよね。そのため、お客様が安心して選択できるよう、私たちはお打ち合わせの際に具体的な費用感や事例を分かりやすくお伝えするよう心がけています。
2. 商品やサービスの幅が広い
例えばソファ一つを選ぶ際も、楽天市場で買える数万円のものから有名メーカーの100万円以上するものまで、家具は選択肢の幅が非常に広いです。また、最近ではECサイトの商品写真が実際よりも良く見えるよう加工されている場合もあり、品質の良し悪しを判断しづらいことも課題です。
弊社では、ご予算に応じてネット商品の選定を行う際は、家具の素材感や品質をしっかり確認し、過去の実績をもとにした信頼できるアイテムを提案するよう心がけています。ここはプロの腕の見せ所といったところですね。
3. 隠れたコストがある
リフォームや家具購入には、工事費や配送費、設置費用など、見落とされがちなコストが付随します。たとえば、10㎡の壁紙を1㎡あたり1000円で貼る場合でも、壁紙のコスト(1万円)の他に、以下のような追加費用が発生します。
- 元々のクロスを剥がす費用
- 剥がしたクロスの廃棄費用
- 壁の凹凸を埋める補修作業費用
これらを含めたトータルコストをお客様が把握するのは難しいため、プロの視点での見積もりが重要です。
予算別の実例とその内容
次に実際の弊社のプロジェクトを例に、どのような費用感で理想の空間を作れるのかをご紹介します。
事例①:家族の笑顔が映る 造作収納のある家
- 内容:
造作工事:[リビング]エコカラット+ミラー、造作ベンチ・TVボード
費用: 内装工事100万円+家具100万円=合計約200万円




- ポイント: お客様の要望である「シンプル」「スッキリ」「収納」「神棚設置」をすべて叶えたプロジェクトです。リビングには造作のベンチとTVボードを設置し、小さなお子様のための収納スペースを確保しました。エコカラットとミラーを壁面に組み合わせ、調湿・消臭効果を持つタイルで機能性をプラス。ミラーに映るお子様の笑顔が、ご家族の時間をさらに豊かに彩ります。こちらのプロジェクトは過去のブログで詳しく書かせていただいているのでよろしければこちらもご覧ください。
事例②:統一感を重視したモダンリビング - 内容:
造作工事:[リビング]造作TVボード
家具:[LD]ソファ、ラウンジチェア、ラグ、サイドテーブル、ダイニングテーブル、ラック、デスク、テーブルランプ
[子供部屋]ベッド、テーブル、チェア、収納ラック、照明器具 - 費用: 造作工事100万円+家具100万円=合計約200万円

- ポイント: このお家のテーマは「ノイズを少なくする」。収納棚や家具の高低差を揃えることで、目線のばらつきを抑えた統一感のある空間を実現しました。また、家具選定時には実際に工場へ足を運び、ラウンジチェアの座り心地や角度を細かく確認。ご夫婦が夜にゆっくりと映画を楽しめるよう、落ち着いた内装に仕上げました。
事例③:一軒丸ごとコーディネート - 内容:
造作工事:[寝室2]造作ベッドヘッドボード
家具:[LD]ソファ、サイドテーブル、ラグ、TVボード、ダイニングテーブル、チェア4脚、ラウンジチェア、スタンドライト、
[寝室1]ベッド、ナイトテーブル、収納ラック3台、デスク、チェア、照明器具、テーブルランプ
[寝室2]ベッド、ナイトテーブル、照明器具、チェスト2台、姿見、コート掛け、収納ラック、テーブルランプ - 費用: 造作工事100万円+家具1200万円=合計約1300万円



- ポイント: こちらのプロジェクトでは、マンション1部屋をまるごとご提案させていただきました。選定するアイテムが多い分、どの家具にどのくらいの予算をかけるのかのバランスについてお客様と一緒によくよく検討した案件です。また、私たちは家具をご提案するだけでなく、なぜ選定したのかの理由をきちんとお伝えするようにしています。写真の造作ベッドヘッドボードでは、お客様がベッドの背もたれに寄りかかっても痛くないように、就寝前の読書タイムをより快適なものにできるよう、高さやファブリックを工夫してご提案させていただきました。
予算設定時の重要なポイント
1. 優先順位を明確にする
どこにお金をかけたいかを明確にすることが大切です。たとえば、「リビングにいる時間が長いので、ソファの快適さを重視したい」「キッチンの設備にこだわりたい」など、ここだけは外せない!というポイントをぜひ共有ください。優先事項を決めることで予算配分がしやすくなります。
2. プロのアドバイスを活用する
経験豊富なプロに相談することで、予算内で最大限の効果を引き出す方法を提案してもらえます。たとえば、素材の選定や配置の工夫でコストを抑えつつ、デザイン性を損なわない方法を見つけることができます。また、過去の事例をもとに、理想的な空間を実現するための的確なアドバイスを受けられるのもプロに相談する大きなメリットです。
まとめ
予算設定は、ただの費用負担ではなく、自分や家族にとって心地よい空間を作る第一歩です。今回は具体的な実例やポイントを通じて予算感を掴むヒントをお届けしましたが、いかがでしたでしょうか「この予算で、こんな素敵な空間が実現できるんだ!」というワクワク感を持っていただけたなら幸いです。
もし、「自分の理想の空間はどれくらいで叶うんだろう?」と少しでも気になったら、どうぞお気軽にご相談ください。ぜひ予算設定からお手伝いさせていただきます。一緒に、日常がもっと豊かになる空間を作り上げていきましょう。ご連絡お待ちいたしております。
育児と仕事と。
こんにちは。VOULOIR DESIGN(ブルワールデザイン)のあおいです。今日は思ったままの言葉で殴り書きバージョンでお送りします。
最近2歳の娘が「ママ、お仕事やめて!ナイナイして!」と言うようになった。フリーランスは時間制限がないためパッと思いついた時や、時間があるとついつい仕事をしてしまう人も多いのでは?それが最近とてつもなく良くないなと、娘の発言でふと我に返った。
日中どれだけ集中していても予想外なことがあって、やらなきゃいけない仕事ができなくなったりする。そんなたくさん仕事を詰め込むのは良くないけれど、お金ももちろん必要。どう育児と仕事のバランスを取ればいいのか最近全く分からない。SNSを見れば活躍している人たちのキラキラした世界を見たくなくてもふと入ってきてしまう今の世の中で、考える時間を作ることすら意識しないと難しくなってきている。
先日家族と友人で山梨に行った。綺麗な空気と、自然、特に変わり映えのない公園でさえもなんだか尊く思えた。愛犬も楽しそうに走り回り、家で仕事してる時に見る表情のは全く違う。娘も家族と遊んでいる時は本当に楽しそう。


この表情を見られる時間は限られている。と分かっているのに、目の前の仕事に集中しすぎて、有限な時を見逃しているのは重々承知。育児と仕事のバランスはきっと家庭によって全く比重が異なってくると思う。何が幸せなのかもわからず、毎日目の前のことに精一杯なわたしです。
「お任せでお願いしたい」
このお仕事の依頼がベストなのか、そもそも納期がある時点でベストではないのか。(色んな意味)※学生から締切日を破ったことは一度もない。
こうあるべきだろう、という自分の中のレッテルを外さないとこのモヤモヤは消えることはないのかもしれないけど、一度立ち止まってどうしたらモヤモヤが消えるんだろうと考えることにする。
これはどうやったら幸せになるか、じゃなくてモヤモヤをなくすため。今のモヤモヤはきっと忙しいけれど、質としてはどうなのか。今の私にできる最大限は尽くしているけれどそれがはたまた正しいとも限らず、周りに迷惑をかけているのかもしれない。そもそもこの仕事に正しいなんてものはない?なんて自問自答しつつ、自分の中で周りに迷惑をかけたなら次気をつければいい。と言い聞かせている。
今の私なんてと悲観するよりは「これが今の私のなかでOKなんだ」と思うようにしたらいい。フリーランスは収入が毎月安定して入ってくるわけでもなく、メンタルもゆらゆらしがちだけれども、メンタルをコントロールして「今はこれがいいんだ」と思うようにしたらいい。そして時間があるときに好きなことをしたらいい。そんなふうに思いながら最近は過ごしてます。

もちろん人生無理をするタイミングもあると思う。寝ないで仕事して、仕事して、仕事して、そうやってやってきた人たちの中に「こうなりたい」と思う人がいるのも間違いない。
ただずっと無理をし続けるのは私はそれこそ無理であって、毎日平和にすごしたい。
みんなでご飯をたべて、仕事して、散歩して、遊んで、寝る。なんてことない日常が、こんなにも尊いのかと改めて気付かされた時間でした。
2024年の振り返りと、今年の目標
VOULOIR DESIGN(ブルワールデザイン)のあおいです。あけましておめでとうござます。年が明けてしまいましたが昨年の振り返りと、今年の目標をのんびり書きたいと思います。
2024年|変化の年
昨年は「自己投資と変化の年」でした。前半はゆっくり過ごし、後半はあまり記憶にないくらいバタバタとしてしまい。というのも、前半は自分に時間を使おうと1日3~4時間くらいは勉強だったり、読書の時間を設けて向き合う時間を重視しました。今のわたしだと中々仕事のペースがこちら側でコントロールできず(断れない)忙しいときと、そうでない時の差がものすごく多いです。そんな感じで後半は自分時間は全くなく、バタバタとしてしまい反省しています。
ただ昨年は8割くらい造作家具の納品があり、造作屋さんとのやりとりが沢山あった一年でした。LINEでのやり取りなので夜中0時すぎても「あと10mmどうにかならないか、ベストな方法はないか」など模索した覚えもちらほらあります。造作家具をデザインしていくにあたって改めて思ったのが「いいものを見る」ことがこんなにも重要なのかと思い知らされました。

キッチン造作でどうしてもデザインの答えが出ないときに、もやもやしていたのですが某高級キッチンをSRで見た時一瞬にして解決したからです。普段から「いいものを見る」ことによってふとした瞬間にヒントになることがあると、実感しました。
ホテル宿泊もポイントを使用して色んな場所に泊まりました。そこでは自分の好みが今までのものとは違っていることに気がつき、今建築中の自宅にもそれらを反映しています。
もう一つ、11月ごろから業務委託としてとある会社さんにお世話になっています。施工例どれをみても気分が高揚して自分もそういう気持ちになってくれるようなデザインをしたいと思ったのが応募のきっかけです。ただ、私の力不足で多大なるご迷惑をおかけしているのでいち早く1人でできるようにならなければと日々思います。
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2025年の目標|常にヒントを探しに行く

今年はこちらの3つを主に重視して活動してみます。
・「いいものを沢山みる」
・「自分が楽しいと思えることを見つける」
・図面をきちんと書けるように。
いいものを沢山みる、これは前述した通りヒントになることが多いからです。また予算感的にもそういう世界観を実感しておかないといけないと思ってます。インテリアだけではなく、沢山の「いいもの」に触れて行く1年にしたいです。自分が目標としている場所にいくには、まずは自分自身を変えていかないといけないので、時間を作り、足を運び、見て、触れて知識を増やして行きます。
2つめの目標に対して、今自分にとって時間を忘れて熱中できることが、パッと思いつきません。これが意外とコンプレックスなので、興味が少しでもあるものはとりあえず挑戦していきたいですし、いつか何か没頭できるものに巡り会い、それが仕事になったら最高だと思います。それがインテリアでなくても良いと思っていて、何か掛け算ができたら自分にとってとてもプラスになるのではと考えています。
3つ目はリノベーションをするにあたって、より正確なものが書けないといけないなと痛感しています。施工会社さんに分かりやすいものを第一に、そしてお客様には弊社の世界観も感じてもらえるよう自分自身アップデートが必要だと感じています。関わるひとたち全員が気持ちよくお仕事ができるように、そのためには沢山勉強をすることと、場数を踏んでいかないといけません。今の私はいろんな方のご好意でお仕事ができていると思います。自分が目指すべきレベルまでいくにはもっともっと、努力が必要です。辛いことの方が多いですが、「あおいさんに依頼してよかった」と言ってくださるその一言だけで乗り越えられる気がします。七転び八起きですが、1つずつクリアにして、精進したいと思います。

なぜ今年の目標が上記3つなのかというと、昨年自分がお客の立場になり、たくさんのことに気がつきました。真摯に向き合う姿勢の大切さや、人生楽しそうにしている人の魅力、提出書類のレベル。この3つが私の印象にグッと残っていて、自分もそうでありたい、そういう姿勢を見せていかないといけないと、立場が逆になったからこそ新しい発見がありました。そういった経験からも、改めて実感したのは1つ1つ真摯に向き合い、お客様との出会いを大事にしていくことだと思います。
ブルワールデザインはアシスタントと2名体制で、活動しています。今後はリノベーションを中心に、個人のお客様へよりよいデザインと、その先にある新しい生活シーンをご提供できるよう努めて行きますので本年もどうぞよろしくお願いいたします。
リフォーム・リノベーション| 成功の鍵は「現場打ち合わせ」にあり
こんにちは。VOULOIR DESIGN(ブルワールデザイン)アシスタントのくるみです。
リフォームを依頼する際、多くの方が「イメージ通りにちゃんと施工してくれるの?」と不安に思うことがあるかと思います。その不安を解消し、理想の仕上がりを目指すために欠かせないステップが「現場打ち合わせ」です。
デザイナーが職人さんと一緒に現地を確認することで施工の質が格段に向上しますし、設計図だけでは分からないことが現場ではたくさん出てきます。お客様にも是非是非参加して頂きたい現場打ち合わせですが、今回は、デザイナーがどんなことを考えながら現場を見ているのかご紹介できればと思い、ブログを書きました。ぜひご覧ください。
打ち合わせの流れ
全体スケジュールの確認
リフォームの工程や各作業のタイミングを共有します。内装・造作家具・照明・カーテン業者、デザイナー、場合によっては設計士など各担当者が一度に集まることはあまりないので、貴重な機会です。
例えば、「3月中旬にお引渡し」といった計画を立てたとします。すると、家具の納期は3月頭に。それまでに床を張り終えないといけないから・・・床材の納品時期や施工日程もこの時点で明確になります。さらに、壁紙の仕上げ作業や照明・カーテン取り付けの細かいスケジュールも、この打ち合わせで調整することができます。


担当者全員で集まることで、デザイナーはプロジェクト全体の進行状況を把握しやすくなりますし、お客様もお引越しなどの準備を安心して進められます。ご依頼頂くお客様の中には、お子様の新学期のタイミングに合わせてお引っ越しをご希望される方も多いです。事前の打ち合わせにてスケジュールを細かく調整することで、お客様の新生活も気持ちよくスタートできると思っています。
各専門分野のチェックポイントを確認
具体的にどのように現場の確認が行われるのかを見ていきます。
- 内装工事
動線の確認:図面を見ながら間取りの確認をしていきます。ご新居でお客様がいつも通りの生活をした時に、新設した壁が邪魔にならないか、ご提案中の家具を置いた時に心地よく過ごせるのか確認します。また図面に書いてある寸法が本当に最適なのかを検討しています。


既存の建具も内装材との絡みをチェック
電気関係で言えばコンセントは床から30cm、スイッチは110cmなど一般的に人が使いやすいと言われている高さが決まっています。ただお客様の体格や、置かれる家具によって位置を調整させていただくことでより暮らしやすい&オーダーメイドの空間ができると考えています。
<仕上げ材の選定>
実際の空間での見え方を確認します。例えばカットサンプルで素敵!と思って選んだダークな石目のフロアタイルが、実際の部屋に置いてみるとイメージと違って変更なんてことも。お部屋への自然光の入り方によって、内装材も全く違う見え方をするので是非現地でお客様にも見ていただきたいポイントです。

- 家具・造作家具
<寸法と設置位置の確認>
普段の生活をイメージしながら、家具を置いた時の動線を確認していきます。以前、ダイニングに置く丸テーブルの大きさで迷われていたお客様がいらっしゃいました。サイズと位置を確認するために紙で切り出した模型を用意し、現地で実際にその周りに椅子を置いて座る位置を確認。無事にご希望のサイズが入ることが分かり、安心してご購入いただけました。

丸を綺麗に切るのって結構難しい
また、この時テーブルの上に配灯するペンダントライトとの位置関係も調整。一見アナログなやり方ですが、視覚的に確認することがやはり一番わかり易いんだなあと感じます。
<収納の使いやすさ>
生活スタイルに合わせた収納計画をします。収納についてはある程度スペースをとっておいて引っ越してから検討されるお客様もいますが、弊社ではリフォームの段階から計画することをお勧めしています。平面図でみると立体的に考えることは難しいので、現地に行った際には棚板やハンガーパイプの高さが収納したいものにフィットしているのか確認したいところです。

- 照明
配灯が最適なのか現場で確認し、部屋全体の雰囲気を調整します。ただ、計画が広範囲に及ぶ場合は弊社では照明のプロに選定をお願いするケースもあります。現在進めているプロジェクトでお願いしている吉澤さんは家全体の照明計画だけでなく、実際に現地に来て細部の見え方まで確認いただいています。こちらのプロジェクトでは、間接照明をリビング・寝室などにたくさん採用頂いているのですが、実際に照明をご自宅で再現くださり、私たちも具体的に施工後のイメージすることができました。

- カーテン
生地の確認:カーテン生地も内装材と同じく、光や透け感によって見え方が変わります。他のサンプルとともに現地で確認します。
<取り付け方法>
カーテンは、天井付けか壁付けかで部屋の印象が変わるため現場で最適な方法を選定します。例えばLDKの窓の高さが違っている場合、カーテンをそれぞれの窓上につけるとガタガタな空間に。思い切って全て天井付けにすると、一つの綺麗なラインが生まれ空間をスッキリ見せてくれます。

サンゲツHPより
チームとしての連携
現場ではザイナー、職人さんが一つのチームとなって進めます。そしてそこにお客様が参加すると一歩進んだご提案ができることがあります。
例えば、現地でお客様から「計画にはなかったけれどリビングに書斎スペースを作りたい」というリクエストがあれば、その場でデザイナーが造作デスクのイメージを描きチェアも提案、造作家具屋さんが引き出しなど細かな収まりを確認。内装業者さんが机周りにコンセントを計画、寸法や配置を再調整なんてこともできます。
職人さんもお客様のお顔が見えていると力が入るものです。現場の状況を説明しながら、お客様と直接コミュニケーションをとることができる機会は限られていますので、リフォームをご依頼の際はぜひ現場打ち合わせにご参加ください。お客様はプロジェクトを成功させるための最も大切なチームの一員です。
リフォーム・リノベーションを依頼する方へ
お客様にとって一大イベントであり、私たちにとっても特別なプロジェクトです。ぜひ不安や希望をどんどん共有してください。その際にはおおよそ半年から1年前からのご相談をおすすめしております。(※プロジェクトの大きさにもよる)そして理想の空間を作り上げるためには、多くのコミュニケーションを取る必要があり、より一緒に空間を作り上げていく感じがとてもやりがいがあるのも事実です。スケジュールに余裕をもったうえで、お気軽にお問い合わせください。
インテリアデザイナー | ハウスメーカーで家を建てるまで①
ブルワールデザイン(VOULOIR DESIGN)あおいです。8月ごろから積水ハウスにて新居を計画しているのですが、なぜ工務店ではなくハウスメーカーで家を建てているのか思ったままを綴ります。
1.そもそもなぜハウスメーカーに依頼したのか
「新居を建てるんだ」と言うと「どこのデザイン事務所?」と必ず聞かれます。実際わたしもHMよりかは自分で設計し、デザインしたいと思ってました。それは大きなチャンスで、いろんなことが経験できるし、今後の仕事にも活かせるのでは?と。でも最終的にHMに決めた訳は何なのか。
1-1.理由 : ローンを組むのが主人
とても現実的な理由。
最終権限は主人にあると思うので、主人希望の積水ハウスにお願いしました。私はフリーランスとして活動をしているので、社会的信頼は今の所なく(金銭面で)会社にもしていないので、ここは主人にお任せです。
結果的に積水ハウスに依頼してよかったと思ってます。まだ解体段階ですがよかったと思う点もつらつら書きたいと思います。
1-2.理由 : 保証
私1人ならインテリアデザインに思いっきり振り切って、自分でデザインしてるでしょう。
ただ今は自分よりも大切なものがいる(こども)ので、何か天災があったときはできる限りリスクを回避しておきたい。そこでやっぱり信頼や実績に目がいってしまう。
実際住んでみても実感するのかどうか、分かりませんが出来ることはしておきたい。
信頼のある会社に頼みたい。ここは自分の経験というより、1人の母としての想いがそうさせてると思います。もちろんハウスメーカーだからといって安心できるのかと言われたら100%は無理ですし、インテリアデザイン事務所や工務店に頼みたい気持ちを無理くりこういう口実で押し込めてる気もしますが、保証があるのはやはり安心です。お金で安心を買ったっていう感じです。
1-3.営業さんの人柄の良さ
営業がよくても、設計士がポンコツであったら意味がないのですが担当の営業さんの人柄のよさで積水に決めた大きな決め手です。土地探しを1年半くらいやってきて、少しでもいいなと思ったら営業さんへ連絡し、すぐに間取りを作成して出してくれました。あとは土地に関して正直に意見を言ってくださったりと、契約すぐ取りたい。という感じではないのがとても良かったです。
※ちなみに担当の設計士さんは最高です。
またすでに物件が建っている分譲地を見に行った時に「◯◯さーん!」と小さな子供2人が営業さんに大きく手を振っていたのも決め手のひとつです。今まで担当したお客さんのこういう反応がみれると、ここまで信頼関係をきっちり築いてきたんだなと、それも安心材料になりました。
結局人柄の良さが結構大きかったです。自分で仕事をしてもうすぐ10年ですが、信頼が一番大事(貯信)ということを何度も何度も思います。その信頼がどうやって築いていくのかは人それぞれ違うと思いますが、自分がお客側になったことで色んな景色がみれました。
2.積水ハウスと住友林業
積水にした理由をざっと書きましたが、一旦住友林業とも迷いました。主人が住友林業の世界観が好きで「いいな」と思う写真が大体住友林業だったりします。
ほぼ積水に決めていましたが、積水が提示している予算感で住友林業に依頼するとどういう設計が出てくるのだろう。という興味本意から実際に住友林業の展示場にも足を運び、設計士さんに間取り提案もしてもらいました。とても開放的なプランでいわゆる一般的な間取りではなく、デザイン性が強い間取りです。
ではなぜ住友林業にしなかったのか。
それは事前に伝えていた予算を遥かに上回る金額の提案をいただいたからです。土地やらなんやらの関係で契約までそこまで日がなかった私たちなので、同じ予算感でプランが見れなかったことがタイムロスになってしまい住友林業さんはお断りいたしました。
※2軒目のときはぜひお願いします。
3.ハウスメーカーでデザイナーが家を建てる
紆余曲折して積水ハウスと契約し、すぐに打ち合わせが始まりました。インテリアの仕事をしてきた人間が、大手ハウスメーカーで家を建てるとなった時どこに注目していったのか、予算もありますのでどうやってバランスを取り納めるか。結果的に3ヶ月半、毎週7〜9時間ほどの打合せを行いFIXしました。ここで私自身はじめて自分がお客さんの立場になるという経験をして、たくさんのことを学びました。お客さんの取る行動が「なるほど、そうしたくなるわ」という場面がいくつもあり、とても良い経験になったと思います。
「ハウスメーカーで建てるの?普通じゃない?」とよく周りから言われますが、普通って私はとてもいいことだと思います。いろんな人たちの経験から今の普通にたどり着いているのでは?と。もちろんインフルエンサーに影響されるがまま、自分で何も考えずに内装を決めていくのは私は抵抗がありますが、ただそれがその人にとってBESTなのであれば良いと思います。
普通だけれども、じゃあ一体私はどこに気をつけたのか。次回も思いのままにつらつら書いていきたいと思います。
