【皮→革】0.1mmの世界 | 川善商店






先日姫路に革製品の工場見学に行ってきました。

というのも私自身 インテリアスタイリング協会で開催されたセミナーに参加して

「革って奥が深い」

「きちんと情報を知っておかないとクレームになる!怖い」

となりこれは同業者にも知ってほしいなーって思ってました。





去年6月に、今度は私が主催となって川善商店さんにセミナーを依頼して少人数でのセミナーを実施。

私は2回講座を聞いたことになるのですが
やっぱり何度聞いても奥が深いし、驚いたのがSDGsなこと。






インテリア専門学校時代の友人と2人で「工場見学したいね」なんて言ってたのが

先日やっと実現しました


そこで感じたものをつらつら書きたいと思います。

目次

1.実はSDGs?

某有名人が「革製品」のために動物が育てられ殺されてると発言しているのを見て、わたしも何も知識がなかったらそう思ってたかもしれません。

実際はそんなことは全くなく、むしろ食肉用として育てられた牛の皮を利用して革製品にしてる

全くの逆ですよね。

そもそもSDGsを謳うのなら、まずは全世界の牛の数に目を向けるべき。(牛のゲップも温暖化を促進しているって言われてる)

捨てられてしまう部分を利用して革製品としてプロダクトしているのでこれこそSDGsなのでは。

けれど冒頭のような意見を持っている方も多くいるかもしれないと思うと
わたしたちデザイナーが正しい知識も提案時に小出しにしていくと伝わるところには、伝わっていくと思います。

2.ナチュラルマーク、日本だとクレームになることも

日本人はなぜか性格上小さな傷や皺でも新品だからあるべきものではない。と、クレームを入れがち

先日も友人が某ハイブランドのチェアを納品したら

「新品なのに革にシワがついている」とクレームになったそう。

ただこのシワ。最高品質だからこそついているナチュラルマーク。

そのシワが目立つということは、シボなどの表面加工が必要がない皮。よって自然の状態を楽しめるのが魅力の一つ

わたしたち提供する側が、この情報をしっているだけでクレームがもしかしたらひっくり返るかもしれない

「レベルが最高峰の革なんですよ」って。

本革ならではの味わいが楽しめるので

わたしもお客様に提案する時はきちんとした知識を持ってお話ししないと。

と、改めておもいました。




3. 0.1mmの世界

革製品をいろんなブランドへ卸すとき

0.1mmでも厚さが違うと納品できないとお聞きしました。

そこまでシビアな世界だとは全く知らず正直びっくり。

そして革の硬さってその地域の水の性質からも影響があるようです。

なので同じ県内でも水源が違うと適しているプロダクトが変わってくることがあるようです。

水や顔料の配分、かなり細かいところまできっちり詰められている皮(革)の世界

知らないことだらけだったのですが、職人作業が脳裏に焼き付いていて工場を実際にみれたことは本当にいい経験、財産になったとおもってます。



あの場所の匂いや、空気感
働く人たちを間近で見ることで革に対しての見方も今までとは違くなったと感じています。



まとめ

インテリアに限らず、今の時代いかに正しい知識を得て自分の肥やしにするかがものすごく大事な気がしています。

簡単に情報が手に入るSNS、有名人が声を上げているからってそれが正しい情報とは限らない

自分の目で見て、プロの説明を聞いて、調べて

そこでやっと正しいと判断できるのではないでしょうか。

もしあの時、革についてセミナーを受けていなかったらと思うとちょっと自分が怖いです

その状態でお客様に提案なんてしてたら…

この工場見学をきっかけに、いかに本物に触れるかが大事なのか再確認できました。

最後になりましたが素敵なキッカケをくださった川善商店の川北さん、本当にありがとうございました。

ではでは。

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