インテリアデザイナー|HMで家を建てるまで②

ブルワールデザイン(VOULOIR DESIGN)あおいです。8月ごろから積水ハウスにて新居を計画し、4月末に引き渡しされました。その中で自分がお客さんとしての立場から気づいたことをつらつら書いていきます。

※この記事はnote内で1月に掲載した内容です


【質問が湧いて出てくる】

私も仕事柄、お客様とのやりとりが9〜18時ですまないことがほぼです。というのも夜中や明け方、休日は特に休み関係なく連絡が来るのがデフォルト。駆け出し当初のときは大変でしたが、今では慣れているので特に何も思わなくなりましたが、自分がお客様の立場になって、なぜこんなにも連絡が来るのか謎が解けました。

お客様心理的に「今とりあえず言わないと忘れてしまう」という感じでしょうか。

旦那が営業さんや、設計士に気になることがあればメールか電話をものすごい速さでします。私自身、「一回メモにまとめてから送りなよ」と言いますが、メモにまとめる手間より早く伝えたい、解決したい気持ちなのか…

「あ、これか」とふと落ちました。お客様にとっては気になることがあればすぐクリアにしたい。何かあればすぐ分かるようにしてほしい。その気持ちも今回お客様の立場になってより理解できたのが、かなり大きな収穫でした。それを体験したからこそ、私はお客様に対してその頻度をどのくらい軽減できるか、目に見えて分かる資料、こちらからの状況説明(現場見積もり待ちです等)をより細かくした方が良いかなと勉強になりました。

【雑談の大切さ】

打合せに入るまえ、大体なにかアイスブレイク的な会話が繰り広げられますが積水の設計士さんや、営業さんはちらっと言ったことも覚えていたり、趣味を完全に理解して、「そういえば塊根植物の〜」と会話を広げてくれます。※旦那が塊根植物好き

こんなことまで覚えてくれているんだ。と仕事では関係ない雑談のほうが人と人との距離をつめられるのではと思いました。家づくりにあたっては、踏み込んだお話も必要なので、雑談力や雑談できる雰囲気に持っていくことも私たちデザインする側は特に必要だと感じました。

【既製品の縛り】

キッチンや家具、造作家具に慣れている自分としては既製品はこんなにも選択肢がないのか!と驚かされた反面、選択肢がない分時間の短縮にもなりHMとしてはメリットしかないのかなと。

パナソニックのLクラスで一番希望色に近い扉面材を選択したら取手レスにはできず。少しうるさくなってしまったのが残念です。またカップボードの側板がなにも言わなければ側板かち+角がRになって天板より高さもあります。

どうしてもこの角がRになっているのが、気になってしまい下部収納は天板勝ち+吊り戸棚はRなしで高さは扉と面合わせになりました。

本当は扉勝ちにしたかったのですが、それはNGなので造作家具で作成するしか解決法はなく、ここにお金をかけるべきではないと思ってRのみ辞めてGOすることに。

側板Rが標準

【自分の世界観】

インテリアデザインの仕事をしていて、実際空間をイメージして立った状態で想像してみることが、ものすごく大切で、自分の1日を思い出しながら、「ここに電源は必要」「高さはこの位置にほしい」「今はこれが不便だったな」など1つずつ照らし合わせて機能性をきちんと持たせること。

それに付随してデザイン面では、好みのテイストに合わせてコンセプトを落とし込んでいく

自分はアーティストじゃないので、お客様にあったデザインをしていくのが改めてベストだと思いました。それが側から見たら「?」と思われたとしても、限られた予算の中で、何がベストなのかを悶々しながら考えて形にしていくのはやっぱり楽しいです。


ただ、自分的には私のInstagramやHP、blogやnoteをみてこんな人なんだ。と世界観を理解してくれた人からの依頼はとてもとても嬉しいです。

一方自分がどうなりたいのか。という軸も、今回お客様の立場に立って輪郭が見えてきた気がします。


細かいところまでデザインして、予算もそれなりにあり、デザインで叶えたい部分は叶えていきたいと。心の底から思いました。


私は大手企業に勤めた経験もなく、ハイコストの物件もやったことがない(2,000万くらいが今までで一番大きい予算)。某雑誌に掲載されるようなインテリアデザインを今後は目指して、目の前のお客様としっかりコミュニケーションをとって、できるだけ顔を合わせてデザインしていきたい。


そう思ったのも積水の営業さんや、設計士さんがそうであったからです。すっごく真摯に向き合ってくれて、流石だなと思いました。(この時点では…)

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